YWCA情報

ウクライナYWCA支援活動報告(2024年4月~2025年2月)

ウクライナYWCAは、2022年のロシアによる侵攻直後から現地の女性たちの声を伝え、戦争の中で困難に直面している女性や子どもたちのニーズに応える活動を実施してきました。日本YWCAは募金を通じてその活動を支援しています。

ウクライナYWCA総幹事ユリヤ・ヴィダソヴァさんより、2024年4月~2025年2月の活動についての報告が届きました。


2024年度、ウクライナYWCAは32人の女性たちに支援を届けました。政府による光熱費の値上げのため、多くの女性たちが「食べ物を買うか光熱費を払うか」を選ばなくてはならないような状態に置かれ、経済的な支援を必要としています。対象者にはシングルマザーや障がいを持つ子どものお母さんもいます。

私たちは一つの大家族を支援しています。6人の子どもがいますが、5歳の末っ子ワシリーは、深刻な脊髄の病気を患っており歩くことができず、継続的な加療を必要としています。私たちは薬、食べ物、必要不可欠な日用品などを支援し、小さなワシリーをお医者さんに連れて行くためのガソリン代も支援しています。また、強力な蓄電器を購入し、爆撃の後の停電中も電気が使えるようにしました。

若い母親のオルガとその小さな息子のオレグは、ニコラエフ地域に住む国内避難民です。3歳のオレグは自閉症で、特別な対応と医療のサポートが必要です。この親子を私たちが支援し始めて2年目になりました。これまで食料や衣料品を提供してきましたが、今回新しく、自閉症の子ども向けの知育ゲームを届けました。

前回の私たちの支援でボイラーとファンを購入することができた、2人の子どもを持つ国内避難民のアリーナは、1年生になった娘の学用品の支援を要望しました。私たちは喜んで、今回も彼女への支援を行いました。

YWCAのボランティアのダーシャは、ウジン(ベロツェルコフスク地域の小さな町)にある、里子になった子どもたちの住む家へ、贈り物を持って定期的に手伝いに通っています。養母のイリーナが昨年亡くなり、娘のオルガが養護者として残されました。しかしこの戦争の中でオルガは助けを必要としています。そのため私たちの団体はオルガと孤児たちを支援しています。

ウクライナYWCAは、養護施設を支援するボランティア団体「キーウ・コティキ」、ならびに精神的・身体的障がいを持つ子どもたちのための養護施設を支援しています。加えて、前線地帯に住む女性、子ども、高齢者などの人々にも、食物、医薬品や生活必需品を届けています。

ウクライナYWCAは、カルソンとキーウの若い女性と避難民の人々のために「戦争の中でメンタルヘルスを保つために」というオンライン会議を主宰しました。特に、戦闘地域となった場所にいる女性たちが難民となり、貧困、飢餓、暴力に苦しんでいます。前線地域から遠く離れた場所でも、彼女たちは変動する経済状況の中で、しばしばひとりで子どもを、または働けなくなった夫を養わなければなりません。心理学の教師であるルスラン・カツァベッツ助教授が主導したこのワークショップで参加者たちは自分たちの経験を話すことができ、実り多いミーティングになりました。

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YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。
1855年英国で始まり、今では日本を含む100以上の国・地域で活動しています。

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