パレスチナYWCA支援の呼びかけ

1948年、シオニストの軍事組織によって500以上の村が破壊・占拠され、1万人以上が殺害され、奪われた土地にイスラエルが建国されました。75年が経過する今なお、難民となったパレスチナの人々は故郷に帰ることができず、多くの人が数世代にわたって難民キャンプで生きてきました。

パレスチナYWCAは、最も弱い立場に置かれた女性たちや子どもたちへの支援を続けています。Aqbet Jaber(ジェリコ県)とJalazone(ラマラ県)の難民キャンプでは子どもたちのための幼稚園を運営し、2023年7月に軍事攻撃の被害を受けたジェニン市の難民キャンプでは、女性と子どもたちに心理的・救護支援を提供するキャンペーンを進めています。

日本YWCAは、寄付を通じてこれらの活動を支援しています。

パレスチナYWCA幼稚園

パレスチナYWCAは、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)設立以前から、パレスチナ難民を支援する最初のNGOの一つでした。Aqbet Jaber(ジェリコ県)とJalazone(ラマラ県)の難民キャンプにある2つのコミュニティセンターを通じて、難民、特に女性や子どもたちにサービスを提供し続けています。

両センターには数百人の子どもたちを収容する幼稚園があり、幼児期のケアと教育を提供しています。そこでは、軍事占領下で生きる子どもたちがクリエイティブに学び、健康に育ち、自信を育む場をつくっています。

2020年以降、センターはその持続可能性を脅かす大きな課題に直面しています。 パレスチナ全般、特に難民キャンプにおける悲惨な人道的・社会経済的状況は、基本的なニーズを満たし、パレスチナ難民を支援するという私たちのコミットメントを果たす能力に影響を及ぼしています。

アスマ(Asma)という少女

アスマはアクバット・ジャベル難民キャンプの小さな女の子です。難民キャンプにあるYWCAの幼稚園に入園した時、アスマは内向的で、どんな活動に参加するのも、クラスメートと遊ぶことも拒み、先生たちにもすぐ反応しませんでした。YWCAのチームはアスマとその家族、特に、あまり社交的でなく、社会関係を持っていない母親と密接に、重点的に関わりました。アスマは大きく成長し、より社会的になりました。実際、現在彼女は幼稚園の活動に参加し、クラスメートと遊ぶのも大好きです。-パレスチナYWCA2019年報告書より-

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ジェニン難民キャンプの女性と子どもたちへの支援

パレスチナYWCAは、2023年7月に軍事攻撃の被害を受けたジェニン市の難民キャンプで女性と子どもたちに心理的・救護支援を提供するキャンペーンを進めています。

以下は、パレスチナYWCAから7月3日に届いた支援の呼びかけです。


1948年の“大惨事”ナクバ以来、パレスチナ人は毎日のように殺傷、苦難、包囲、投獄、検問、家屋の破壊を目撃してきました。

2023年7月3日、イスラエル軍によるジェニン難民キャンプとその周辺への攻撃は48時間続き、さらなる死傷者、損害、キャンプから逃れる何千人もの避難民をもたらしました。

空爆と地上侵攻による攻撃により、市内の水と電気の供給は、ほとんど絶たれました。また、イスラエル軍はパレスチナ人の道路や家屋をブルドーザーで破壊し、救急車が負傷したパレスチナ人を助けるのを妨げました。

イスラエル占領軍は難民キャンプ、さらには病院、教会、モスクにまで発砲し、侵攻を報道するジャーナリストを攻撃しました。

パレスチナ人500家族以上、3,500人以上が、家が破損または破壊されたため、あるいは安全上の懸念から、国内避難民となりました。

国内避難民は、政府庁舎、ホテル、モスク、教会、政府病院、親戚の家、あるいは周辺都市に滞在しています。

ジェニンは人口密度の高い地域で、約0.42平方キロメートル(0.16平方マイル)の土地に14,000人以上のパレスチナ人が詰め込まれて暮らしています。

パレスチナ保健省(MoH)は、侵攻開始以来、ジェニンで子ども5人を含む12人のパレスチナ人が死亡したことを確認しました。さらに、少なくとも143人が負傷し、そのうち少なくとも20人が重体であると報告されています。

国際法、国際人権法、ジュネーブ第4条約によれば、イスラエルにはパレスチナの都市を侵略する権利はなく、その戦争犯罪の責任を問われなければなりません。

パレスチナYWCAは、ヨルダン川西岸地区の17の人権・女性関連機関からなる「女性に対する暴力と闘うパレスチナNGOフォーラム」のメンバーです。

同フォーラムは、ジェニン難民キャンプの女性と子どもたちに「心理的・救護支援」を提供するキャンペーンを開始し、その中には、主に家を破壊され、家を離れることを余儀なくされた人たちのための「家族と女性のためのセーフティバッグ」も含まれています。50米ドルにつき、女性や子どもに関する基本的なニーズが含まれている「セーフティバッグ」一つを届けることができます。

ジェニン難民キャンプの女性と子どもたちへ、より多くの支援を届けるべく、寄付をお願いします。

寄付方法

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※寄付金額「その他」でご寄付金額の入力が可能です。

郵便振替の場合:
郵便振替 00170-7-23723 公益財団法人日本YWCA
※通信欄に「パレスチナYWCA支援募金」とご明記ください。

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