彼女たちのストーリー 窮屈だった高校生活で息ができた感じ

窮屈だった高校生活で初めて息ができた感じ

YWCAの良さとは何でしょうか。

日本YWCAの「ひろしまを考える旅」に初めて参加したとき、高校生だった私は閉鎖的な学校の中で窮屈な思いをしていて、自分の考えを人前で発表する機会に飢えていました。

YWCAでは、そんな私を一高校生だからということで見下すことなく、一人の意見として尊重して、年上の参加者と対等に扱ってもらえました。

こうした環境は私にとって本当に貴重で、高校生活の中で初めて息ができた感じがしました。「肩書や見た目でジャッジされず、存在をそのまま受け入れてくれる場所」。それが私にとっての「セーフ・スペース」であり、他のボランティア団体ではなく、このYWCAに居たいと思う理由だと思います。

以前、参加したCSW(国連女性の地位委員会)でも「セーフ・スペース」が部屋として設置されました。その部屋で世界YWCA総幹事のマラヤ·ハーパーさんは、一人ひとりのメンバーに寄り添って発言しやすい状況、そして英語を流暢に話せずとも誰もがその場に居やすい雰囲気を創り出していました。CSW参加後の私の目標が「自分の周囲の人間に対して『セーフ・スペース』を創る」になったほどです。しかし、そんな私でも「セーフ・スペース」という概念は知っているものの、どのように創ればいいかわからず、YWCAに関わる中での活動のゴールも明確ではありませんでした。

イメージの違う「セーフ」をともに創り出すために

そんな折、インドYWCA主催のユースフォーラムが「セーフ・スペース」をテーマに開催されると知って、参加しました。イメージの異なる「セーフ」をともに創り出すために「セーフ・スペース」とは私の認識していた以上の意味を持っていました。

「身体的・精神的に不安を抱えない空間」であることは共通していますが、その定義やイメージは人によって違います。例えば、自分が通う大学全体を「安全な場所」と認識している人もいれば、大学の中のトイレの一室でしか安心を感じられない人がいるように。

フォーラムでは、「どんなときにセーフだと感じるか」を思いつくだけ発言していくセッションがありました。それは国や文化によっても違いましたが、同じ文化を共有している私と皆さんも感じ方は異なるのではないでしょうか。では、イメージが異なりながらもお互いに「セーフ・スペース」と感じるには、それを創り出すには、どうすればいいのでしょう。それは、どんなに自分と「違う」他者であって も一人ひとりの目を見て、その人を心から知ろうとする努力をすること。考えを共有したくなるような雰囲気を創ることなのだと思います。

え!?そんな基本的なこと?と思われるかもしれませんが、日本国内でさえ、私たちは日常で実行できているのでしょうか。何度かの国際的なYWCAプログラムの経験を通して気づいたことがあります。それは、相手との文化の違いを認識しているとトラブルがあっても寛容でいられることです。相手と自分との「違い」を念頭に置いてコミュニケーションをとっているからだと思います。「違って当然」と捉えて固定観念の眼鏡を取り去って相手をすっぽり受け入れてしまうこと。「セーフ・スペース」は私たちの心の中からいつでも創り出せるのです。

奥山りつ(京都YWCA)

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