YWCA情報

ニュースアーカイブス 2011年9-10月

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change報告「さようなら原発1000万人アクション―脱原発・持続可能で平和な社会をめざして」(2011年9月22日)

6万人!

9月19日、6万人の市民が明治公園に集まり、脱原発・持続可能で平和な社会を訴えパレードしました。

普段は静かな会場最寄りの千駄ヶ谷駅も、この日ばかりはホームまで人があふれ、徒歩5分の明治公園まで到着するのに30分。あちこちから聞こえる「すごい人だな!」の声も不満げではなく、これだけ仲間がいることへの嬉しさが入り混じっていました。

親子連れ、いろいろな国の人、世代を超えて若い人もシニアも、車いすの人も、脱原発・持続可能で平和な社会をめざして約4キロの道のりをパレードしました。沿道からも拍手や手をふる姿が。

13:30過ぎに明治公園を出発した列の先頭がゴールした頃、最後尾はまだ出発していないほど、ながーいながーい6万人のパレード。この人数は、日本の、首都圏の、ほんの一握り。脱原発・持続可能で平和な社会をめざしていて参加できなかった人たちも多いはず。

 

 

「脱原発1000万人署名」はこの日までの集計で、100万筆を数えました。年内までにあと900万筆!引き続き民意を届け脱原発・持続可能で平和な社会を実現しましょう。

署名用紙はこちら→

開会のスピーチ→http://sayonara-nukes.org/2011/09/110919hatugen/
鎌田慧さん(呼びかけ人)
大江健三郎さん(呼びかけ人)
内橋克人さん(呼びかけ人)
落合恵子さん(呼びかけ人)
澤地久枝さん(呼びかけ人)
フーベルト・ヴァイガーさん(海外ゲスト・FoEドイツ代表)
山本太郎さん(ゲスト・俳優)
武藤類子さん(ハイロアクション福島原発40周年実行委員会)

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change日韓ユース・カンファレンス後半報告(2011年9月9日)

8月30日から9月2日まで韓国・ソウルで行われた日韓ユース・カンファレンス。
31日の夜に日本・韓国・北朝鮮脱北者のユースによる交流が賑やかにおこなわれ、3日目の9月1日には、日韓のユースが一緒のバスに乗り、韓国と北朝鮮の間に位置する非武装地帯(Demilitarized
Zone: DMZ)を訪れました。

北朝鮮領土を臨むトラ山展望台。黄色い線を超えての撮影は厳禁
北朝鮮領土を臨むトラ山展望台。黄色い線を超えての撮影は厳禁

北朝鮮領土を臨む展望台や、北朝鮮から韓国に向かい、国境線を横切って掘られたという地下トンネルなどを見学した後、30人の脱北者ユースが学ぶセンネ・オルタナティブ・スクール(http://34school.net 外部サイト―韓国語)を訪問しました。ここでは先生のお話を伺うとともに、この学校でおこなわれたアート展示会の映像を通して、北朝鮮脱北者のユースたちによる表現活動を体験しました。
展示会映像ページ: 
最終日の9月2日には、これまでのプログラムを通じて学んだことを行動につなげるアクション・プランが発表され、日本で開催予定の次回・日韓ユース・カンファレンス2012について協議しました。


グループワークの様子 エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change 原子力問題についても日韓の参加者から発表がおこなわれた
グループワークの様子 原子力問題についても日韓の参加者から発表がおこなわれた


プログラムに参加した60名ほどの日韓のユースは、4日のうちに多くの貴重な経験を共有し、一緒に考え、話し合い、交流を深めました。日本の参加者からの感想も含めた報告書も近日完成予定です!報告書をご希望の方は、日本YWCA事務所までお電話下さい。

みんなのメッセージのこもった作品とともに
みんなのメッセージのこもった作品とともに
一人一人が平和への願いを書き込んだピースを合わせて・・・
一人一人が平和への願いを書き込んだピースを合わせて・・・

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change日韓ユース・カンファレンス速報(2011年9月2日)


エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change
「PEACE」を表すパズルのピース 「身体で考える平和」ワークショップの様子


8月30日から9月2日にかけて、韓国・ソウルで、日韓ユース・カンファレンスが開催されています。日本から20名、韓国から40名ほどのユースが集い、「平和な世界のための日韓YWCAユースたちのマーチ:北朝鮮脱北者のユースと在日コリアンのユースと共に生きていく」というテーマのもとに、ワークショップや話し合い、フィールドワークなどをとおして、日韓共同の課題について考えを深めています。
8月31日には、聯合ニュースという韓国の主要な新聞社にこのプログラムが取り上げられました。記事(韓国語)は以下のリンクからご覧になれます。記事の中で参加者たちは、国を超えて青年たちが実際に出会うことで相互理解が生まれ、それは東アジアの、そして世界の平和を生み出すということを、このプログラムを通した体験から語っています。


<人々>脱北者に出会った日韓のユースたち

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change
平和のビジョンを描く作業 1つ1つに平和へのメッセージ


以下は、参加者からの報告文です。

こんにちは。私たちは今、日韓ユース・カンファレンスを韓国のソウルで行っています。
今日は、平和について日韓のユースで考え、脱北者の人たちと交流しました。
今までにない考えに触れ、興味・関心が沸き、とても刺激になりました。
明日は軍事境界線などに、フィールドワークとして行ってきます。
以上、日本ユースからでした。(澤田、中村)


明日以降のプログラムの報告も追って掲載します。お楽しみに!

エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change
南北朝鮮間の非武装地帯(DMZ)で 交流会でのダンス発表


エンパワーするNGO 日本YWCA~women leading change高校生平和大使 世界YWCAを訪問
~原爆投下66周年を記念して~
(2011年9月1日)

     

2011年8月19日、全国から集まった16人の高校生平和大使がスイス・ジュネーブの世界YWCA事務所を訪問し、ニャラザイ・グンボンズバンダ総幹事らスタッフと面会しました。

高校生平和大使は、1998年の「ナガサキ平和集会」を契機に発足し、毎年国連機関や国際NGOを訪問し、核兵器の廃絶と世界平和の実現を訴えてきました。
高校生平和大使の真剣な言動は国連をはじめ訪問先の各国で高い評価を得て大きな成果をあげています。
今年の高校生平和大使には、長崎市の高校から参加した中高YWCAのメンバーや宮城県の高校生も含まれています。

以下、世界YWCAのウェブサイトに掲載された記事の日本語訳です

「私たちは、被爆者の声を直接聞くことのできる最後の世代です。あの時代の恐怖を私たちは直接体験していませんが、被爆者の声に心を開くことで、その言葉を受け継ぎ、次の世代に伝えていくことができるのです」。

これは、長崎高校生平和大使(以下、高校生平和大使)として日本からジュネーブにやってきて、2011年8月19日に世界YWCAを訪れた16人の日本の高校生の1人、財津光さんの言葉です。

高校生平和大使は、毎年ジュネーブの国連軍縮会議事務局を訪れ、1945年に長崎と広島で起きた悲劇と現在も続く原爆の被害を伝えるとともに、核廃絶を求める署名を提出しています。今年の高校生平和大使には、今年日本を襲い、各地で壊滅的な被害を出した恐ろしい地震と津波の被災者も含まれています。学生たちは、平和のメッセージを届けると同時に、66年前に起きた恐ろしい出来事について記憶を呼び覚まし、このことを世界中が決して忘れないようにと訴えました。

1945年夏、長崎は、広島に続く世界で2番目の原爆投下の標的となりました。およそ7万人が即死し、また、何万人もが原爆のために傷つき、あるいは病に侵されたため、死者数はやがて14万人を超えました。

今日の日本の若者は、原爆投下を経験した世代から3世代目にあたり、多くの若者は、年長の家族から経験談を聞いて育ってきました。「テレビで原爆のドキュメンタリーを見ているとき、母から、『おじいちゃんは被爆者だったのよ』と聞かされました。母の言葉に動かされて、核兵器をなくし、平和な世界をつくるために何かしたいと思いました」と、井上愛美さんは説明しています。愛美さんが、何かしなければという責任を感じているのと同様に、高校生たちは皆、自分たちが受け継ぐ遺産であり義務であると感じているものに対して、強い信念と意欲を抱き、前向きな可能性を感じています。高校生平和大使は、多くの人を突き動かして平和な世界を実現するために、1998年に結成されました。

平和大使はジュネーブに向けて出発する前に、それぞれの学校、長崎、また近隣の街々で、8600筆の署名を集めました。井上真友子さんは、この活動に確固とした信念を持っています。「核兵器を廃絶するには、長い時間がかかるかもしれません。それでも私たちは、66年前に長崎と広島で起きたことを伝え続けることで、核兵器のない平和な世界を実現したいと強く望んでいます」同じように、財津光さんはこう言っています。「私たちはただの高校生ですが、私たちにもできることはたくさんあると信じています。署名を集めるだけで世界を大きく変えることはできませんが、それでも、世界をよくしていくための第一歩にはなります。その意味で、私たちの活動には意味があるのです。私たちは微力だけれど無力ではありません。私たちは、平和な世界の実現を求め続けます」。

高校生平和大使の、世界YWCAへの感動的な訪問の際、同行した長崎の被爆者が、彼女が経験し目撃した恐怖と破壊について語りました。世界YWCAのニャラザイ・グンボンズバンダ総幹事は、YWCAを代表して平和大使を歓迎し、その素晴らしい活動を賞賛しました。「皆さんのおかげで、若い人たちも平和を求めて活動しているのだということを常に再認識できます」とグンボンズバンダ総幹事は話しました。続いて、婦人国際平和自由連盟(WILPH)のベアトリス・フィーンさんが彼女の団体の活動について簡単に報告し、16人の高校生平和大使全員が、それぞれの感動的な話を語りました。「原爆や戦争について知れば知るだけ、その残酷さを思い知らされます。これらの事実を、日本や世界の人たち、それに未来の世代にも、伝えていかなくてはならないと思います。これは、私たちの世代の責任です」と浦川祐可さんは語っています。

世界YWCAは、高校生平和大使から、いくつもの平和のシンボルと美しい日本のお土産を受け取りました。公式の会見ののち、訪問団と世界YWCA職員の間で温かい交流がなされ、職員の何人かは、折り紙で鶴が折れるようになりました!最後に、その場の全員が、核のない平和な世界のために取り組みを続けることを誓って別れました。

「世界中の人々が英知を結集させて協力すれば、核のない世界という目標を達成することは可能です。真の平和への道を開くのは私たちです。だから、私は、核のない世界を求める訴えを決してやめません」高校生平和大使の一人はこう語っています。

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YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。
1855年英国で始まり、今では日本を含む100以上の国・地域で活動しています。

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