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作品紹介 〜映画『夕凪の街 桜の国』〜

映画版 夕凪の街 桜の国

佐々部清監督 2007年 公開

1958年、原爆投下から13年。広島に生きる皆実は被曝による傷を抱えながらも、周囲にはその傷を見せずに生きていた。それから半世紀後。七波は、家族に黙って広島へ行こうとする父の後を追ううちに、自分のルーツに向き合うことになる。

 私たちは被爆の歴史を数で捉えがちです。しかし、その中には一人ひとりのかけがえのない生活があった。そのことをこの作品は教えてくれます。また、原爆の被害は、その爆弾が落ちた時に終わらず、その被害を受けた人、それぞれのその後の人生も変えてしまうものであり、それは場合によっては世代を超えても続くものであるということもこの作品は訴えてきます。

 この作品は、同じく1950年台後半を舞台とした「Always 3丁目の夕日」が公開された2007年に公開されました。公開にあたり、1945年の敗戦後、高度経済成長の中で発展していく日本の姿ばかりをみようとし、同じ時期に、いまだにバラックに住まわなくてはならない人がいたこと、差別を受け続けた人がいたことをみようとしない世の中に対する批判を込めたと佐々部清監督は言います。

 原作である、こうの史代による漫画もN H K広島によるテレビドラマ版もおすすめです。ぜひ、ご鑑賞ください。

ひぐち

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