ウクライナYWCA支援活動報告(2025年6月~2026年5月)
ウクライナYWCAは、2022年のロシアによる侵攻直後から現地の女性たちの声を伝え、戦争の中で困難に直面している女性や子どもたちのニーズに応える活動を実施してきました。日本YWCAは募金を通じてその活動を支援しています。
ウクライナYWCA総幹事ユリヤ・ヴィダソヴァさんより、2025年6月~2026年5月の活動についての報告が届きました。
この期間中、ウクライナYWCAでは63人以上の女性に支援を届けることができました。ウクライナではあらゆる物価が高騰しており、ほとんどの女性が生存の瀬戸際に立たされています。どんなわずかな経済的支援も、大変ありがたく受け取られています。
ウクライナに住む多くの女性たちの心理状態は深刻な懸念事項となっています。厳しい冬の間、絶え間ない停電や電力不足、暖房や水の不足により、精神的な不調や病気が引き起こされています。私たちは医師たちと面会した結果、あらゆる年齢層の女性の45%に糖尿病、脂肪肝、甲状腺疾患の初期兆候が見られることが分かりました。
私たちがつながっている女性たちを対象にメンタルヘルスに関する調査を行ったところ、そのほとんどが心理療法や恐怖心への対処が必要だと回答しました。しかし現在、絶え間ない爆撃、住居の破壊、そして女性や子どもたちの死によって、状況はさらに悪化しています。ウクライナYWCAの心理専門家たちは、こうした問題への対応に取り組んでいます。
2025年、ウクライナYWCAは、児童養護施設や前線地域に住む人々、女性、子ども、高齢者を支援するボランティア団体「Kyiv Kotiki」との協力を継続しました。
私たちはそこで、食料、医薬品、生活必需品を共同で寄付しています。




6人の子どもの母親であるユリアの末っ子の男の子は、身体に障がいを持っています。ユリアの夫は病気のため、数年前から歩くことができません。ここ数年、私たちはこの家族に金銭、食料、医薬品を提供して支援してきました。全面停電の際、私たちの支援により、ユリアは発電機用に、値上がりしていたガソリンを購入することができました。


オルガと彼女の高齢の母親は、ドネツク地方からの国内避難民です。彼女たちはキーウに3年間住んでいますが、プレハブ住宅の7平方メートルという狭い部屋で、37人とキッチン・トイレを共有するという劣悪な環境のもとで暮らしています。オルガは2年前からガンを患い、寝たきりの状態です。彼女は39歳です。それでも彼女は希望を捨てていません。諦めずに素晴らしいおもちゃを縫い、それを売ろうと努力しています。私たちは彼女に経済的な支援をしています。オルガは感謝の印として、いちばん美しいおもちゃを私たちにプレゼントしてくれました。私たちは大変ありがたく思いましたが、オルガにそれを売って少しでも収入を得てほしいと思い、断りました。

ダーシャ(32)は、2人の子どもと共にキーウから60km離れた村に住んでいます。停電の間、家にはほとんど電気が通じませんでした。そして、家を暖めるために使おうとしていたストーブが割れてしまいました。家族は暖房も水道も使えない状態に置かれていました。私たちは発電機を購入し、ガソリン代を負担することで、ダーシャの家族を支援しました。
リサは長年2型糖尿病を患っているため、いまは働けません。年金生活者である高齢の母親は、70ドルに相当する2,700フリヴニャの年金で、かろうじて生計を立てています。停電中、彼女たちは暖かい毛布とインバーターの支援を求めてきました。私たちは、電気が通っている時に充電できるLEDランプも購入して渡しました。


ヴィクトリアと娘のヴェロニカは、占領下のベルジャンスクからキーウへ避難してきました。しかし、停電中は補助機器が一切ないアパートで生活せざるを得ませんでした。そこで私たちは、彼女たちがインバーターを購入できるよう支援することにしました。彼女たちは大変喜んでくれました。

ニラは、病弱な高齢の母親と共にドニプロ市に住んでいます。彼女は、在宅勤務中に電気やパソコンの電源を確保できるよう、大容量のモバイルバッテリーを購入する手助けをしてほしいと私たちに頼んできました。ニラは、私たちを支援してくれる女性たちへの感謝を伝えてほしい、と「寄付してくださった方々の資金が、私たちを助けてくれた額の1,000倍にもなってほしい」とメッセージを送ってくれました。

スヴェトラーナは、ノヴァ・ウクライニカという小さな町で学校の教師をしています。彼女には、学校に通う息子と娘がいます。彼女は、暖かい毛布、掛け布団、LEDランプ、そしてモバイルバッテリーの支援を求めました。
このような話は数多くあります。
イリーナからは、経済的支援の要請がありました。ヴィシュゴロドにある彼女の住む建物に、ロケット弾の破片が直撃しました。アパート内のガラスはすべて粉々になり、ひび割れ、窓枠もいくつか破損しました。
私たちYWCAのメンバー4人の自宅やアパートも、このときの爆撃によって被害を受けました。


2026年5月3日

