ひろしまを考える旅 50周年記念コンテンツ

Piece of Peace 〜お好み焼きは大阪派〜

私は、広島に縁もゆかりもありません。ただ、2年前にひろしまを考える旅に参加し、広島という街が、大好きになりました。

広島は、私の大事な思い出が詰まった場所です。自分が少しだけ成長できたかな、と思える場所です。あの地で出会った人々が大好きです。街の風景、特に川と空、そしてあの街を散歩することが、大好きです。広島弁も大好き。もみじまんじゅうも大好き。

さて、これを読んでくださる方の中に、広島や核のことにかかわる活動をしている方がいらっしゃるでしょうか?あるいは、広島にお住まいの方もいるかもしれません。戦争を体験された方、被爆をされた方、被爆2世や3世の方もいらっしゃるでしょうか。

バックグラウンドはそれぞれだと思いますが、もしいま皆さんが広島や核のことに興味を持っているとしたら、そのきっかけや、モチベーションになっている事柄は、あるでしょうか?

考えてみると、私を動かすものは、「広島が好き」それだけ、な気がしてきました。

それだけ、な自分がなぜ活動しているのか、と悩んできました。ひろしまを考える旅にかかわったはじめのきっかけは、大学生になって何かしら学外で活動がしたいという、それだけで、だから自分のモチベーションは偽りから生まれている気がしていました。

今でも悩む時はありますが、「広島が好き」というだけで、いいのかなとも思っています。

私にとってあの街はとても平和で、愛する人を思い出させる土地で、自分が少しだけ素直になれる所です。広島に着くたび、わくわくします。

それなのに、るんるんと、私が一歩踏み出したまさにその地に。

75年前は死体が転がっていたかもしれない。あるいはその場所で力尽きた人がいただろうか。その道を絶望の中無心に歩いた人がいたはずで。私が目にしているのと同じ風景を、ただし75年前の悲惨なその風景を、ただ呆然と眺めた人がいただろう。今も、誰かにとってはトラウマの残る街なのかもしれない。。

そういうことが、私を動かします。

この夏、旅の実施は断念しましたが、「Piece of Peace Project」というSNSでのキャンペーンを行ないました。広島や戦争のことに限らず、むしろ「今」「未来」に目を向けて、それぞれの「守りたい平和」を投稿してもらうという取り組みです。

戦争のことを学ぶ時、大抵は苦しくて、正直知らないままでも日常は送れるし、自分がしなくてもいいかと思ったりもします。でも本当は、絶望ではなく希望のためにしていることのはずだと、思い直します。8月6日を「平和な未来に希望を持つ日」にしたい、みんなの好きなもの、守りたいものが画面にたくさん並んだら、私も頑張ろう、と思えるかな?という想いのもとに、今回のキャンペーンに関わってきました。

今は、こうしてwebをつくったり、またみんなで広島に行ける日に向けて準備をしたりする仲間がいることを、嬉しく思います。みんなで何かをやることはそれなりに大変で、私は自分一人で勉強した方が楽か、と思ってしまうこともありますが、多世代が協同し、自分たちが何を大切にし、残していきたいのかを考える作業は、やはり魅力的だなと思う日々です。

大好きな広島にまた行ける日を待ち遠しく思いながら、これからも丁寧に歩んでいきます。

ちろる

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