#BlackLivesMatterに連帯し、人種主義の撤廃を求める声明
(2020年6月22日)
日本YWCAは、ミネアポリス市警察官によるジョージ・フロイドさんの殺害に対し、世界のYWCA運動の一員として、米国YWCA・世界YWCAをはじめとする各国YWCAの発信に連帯し、連邦、州および地方自治体で事件の徹底的かつ透明性のある調査と処罰が行われることを求めます。#BlackLivesMatter運動に連帯し、社会からの構造的人種主義の排除を求めます。
私たちが住む日本の社会もまた、人種主義を保持・強化し続けています。「単一民族」という誤った認識、そして天皇制が根底にある、人間に「聖/卑」「優/劣」をつける価値観の中で、不可視化された人々の人権を無視し、あるいは明確にマイノリティの人権を抑圧・侵害し続けています。
日本YWCAは、「多世代・多文化で多様な背景を持つ人びとを尊重する社会」をビジョンに掲げています。2009年に「アジア・太平洋戦争の謝罪と未来に向けての決意表明文」で宣言しているとおり、かつて日本の帝国主義に基づく侵略と戦争を止めることができず、戦争協力を余儀なくされた反省に立ち、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、平和を求めて声をあげ、また、「日韓ユース・カンファレンス」や「南京を考える旅」、「ひろしまを考える旅」など、アジア・太平洋地域のYWCAとの連携を重んじつつ学びと行動の場をつくるプログラムを継続してきました。各地域YWCAでも、さまざまな形で多文化共生をはぐくむ活動に力を注いでいます。
私たちは今後も、世界のYWCAの仲間たちとともに、人種主義に抗い、すべての人が尊重される社会のために行動し続けることを決意し、ここに表明します。