YWCA情報

ニュースアーカイブス 2012年4月〜

エンパワーするNGO 日本YWCA日韓ユース・カンファレンス2012開催!(2012年9月5日)

2012年8月24日~27日、熊本県水俣市で、日本・韓国YWCA共催の国際プログラム「日韓ユース・カンファレンス」を日韓両国の青年を中心とした41人の参加を得て開催しました。


今年のプログラムのテーマは「原子力発電」。参加者たちは、東京電力福島原子力発電所事故を受けた状況の報告、日本・韓国それぞれの原子力発電に関する発表、中部電力浜岡原子力発電所(静岡県)の事前学習訪問の報告を準備する過程、また、当日の発表から、原子力発電をとりまく社会的構造や、それが生活・社会におよぼす影響について積極的に学びました。

フィールドワークでは、水俣病資料館を訪れ、また、花田昌宣さん(熊本学園大学 水俣学研究センター長)と坂本しのぶさん(NPO法人水俣病協働センター)のお話を通じて、水俣病患者の苦難と闘いについて学ぶとともに、原子力発電をとりまく問題との類似性を考えました。


水俣市内フィールドワーク 真剣なグループディスカッション


一方、山と海の自然に恵まれた水俣の静かな山間部が会場だったこともあり、休憩時間やレクリエーションの時間には、川遊びや満天の星を楽しみ、交流会では花火やスイカなど、穏やかな夏の風物も楽しみました。

最後に、プログラム中に学び・話し合ったことを受けて、原子力によらない社会と、社会に公正をもたらすためのアクションをつくりました。手法は、演劇、キャンペーンのポスター作り、音楽・ダンスなど、一人一人の力を独創的な形で発信するものにし、最終日に発表し合いました。

プレゼンテーションの様子 ポスターづくりのグループ

日韓の参加者たちは、水俣で学んだこと・アクションをそれぞれの生活や活躍の場で広めていこうと誓い合い、別れを惜しみながら帰路につきました。

日韓ユース・カンファレンス2012は、公益財団法人三菱UFJ国際財団、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金、公益財団法人日韓文化交流基金の助成を受けています。

エンパワーするNGO 日本YWCA「ひろしまを考える旅2012」開催しました(2012年8月10日)

2012年8月7日-9日、広島市で「ひろしまを考える旅」を開催しました。
「グローバル・ヒバクシャ」をテーマとした本プログラムには、インド・ 中国のYWCAからのゲストを含め、中学生から70歳代まで54人が参加しました。2泊3日の間、参加者たちは、フィールドワークで広島を巡り被爆者の証言を聞き、そこで感じた思いや未来へのとりくみを語り合いました。


グループワーク みんなで「平和」について考えた
平和資料館見学


エンパワーするNGO 日本YWCA インドとの草の根コラボ実現!Yuva Hubba~環境に関するユースのリーダーシッププログラム~ 2012年6月15日(金)~17日(日)  於)インド・バンガロール(Bangalore)(2012年7月13日)

環境や人権の問題に勢力的に取り組んでいるインドYWCAとの交流が、この夏実現しました!
インドYWCAはインド国内の原発問題にも取り組んでおり、「さようなら原発 1000万人署名」を1000筆あまり集めるなど、これまで日本YWCAと強力なパートナーシップを築いてきました。
インド全土から50人余りのユースが集まったこのプログラムに、日本YWCAから2人のユース、伊藤 早織さん(札幌YWCA会員)・半澤紗也子さん(福島YWCA会員)が派遣されました。
まさに地球規模で影響する環境問題と、世界共通に見られる若い女性が蒙る負の影響を直視し、そして、若い女性たちがむしろリーダーシップを発揮できるよう力をつけることが、プログラムの1つの目的でした。
伊藤さん・半澤さんは、原発と環境・人権の問題をテーマにワークショップを実施しました。

Yuva Hubba

「私たち若い女性は、母なる地球と共にある。私たちはそれを便利で使えるものとして見るのではなく、また、それをお金で売買でき私的目的で使ってよいものとして認めない。私たちは、すべての人と生物多様性にとって公平な開発と持続可能な未来に向けて励むことを脅かす、社会経済的な不公平で不正義な取り組みに終止符を打とうと決意した。これは、この星(地球)を救うために私たちに残された最後のチャンスである。今すぐにアクションを起こそう!」
(プログラムのまとめより、インドと日本の若い女性たちの言葉)


プログラム報告


1日目:女性と環境
次の3つのテーマでパネルディスカッションをし、続いてワークショップを持ちました。
・「気候変動と、女性をとりまく問題」Women’s concerns and climate change


・「若い女性と3つのR」Young Women and The 3 Rss

・「持続可能な開発」Sustainable Development


ワークショップ
・「女性に対する暴力と気候変動の関係」Violence Against Women & Climate Change
先述の「気候変動と、女性をとりまく問題」の内容を受けて、参加者が2つのグループに分かれてディスカッションを行った。

ディスカッションのテーマは、
①気候変動による悪影響はどんなことが予測できるか、
②気候変動による女性への影響はどんなものがあるか、
③気候変動によって女性が直面する暴力にはどのようなものがあるか。


ディスカッションによって出された意見


Yuva Hubba Yuva Hubba



2日目:

「若い女性のリーダーシップと持続可能な開発」、「環境を守る女性の役割」のテーマで全体会を持ったあと、分科会に分かれました。日本YWCAから、伊藤さんが次のワークショップを実施しました。


・「環境に関するアドボカシー」Advocacy for the Environment

Yuva Hubba Yuva Hubba


4日目:勧告と決議案の発表
最終日は参加者全体で課題の整理をし、問題を克服するための今後のアクションを考えました。

<課題の整理>
①気候変動について
②女性と環境
③持続可能な開発
④食と環境のつながり
⑤海岸における問題
⑥間違ったゴミ処理(管理)
⑦観光業による影響
⑧原子力の恐ろしさ



<YWCA/私たちが挑戦できるアクション>
「記載のアクションの中から、具体的にどんなことができるかをグループに分かれて話し合った。日本YWCAの私たちは、西地区(Goa, Mumbai)のメンバーと共に話し合い、YWCAの会議やプログラムでは使い捨て容器は使わず水筒やマイボトルを持ち歩こう、鉢植えや植物の種など環境に資するものを周りの友達にプレゼントしようなどと話し合った。また、紙媒体の会議資料を廃止し、デジタルな手法で(PCを使って)記録をとることを提案したところ、賛成意見を持つ人と「皆がPCを利用したらエネルギーを浪費してしまう」といった反対意見も挙がり、議論が白熱した。どの提案も進んで話し合い、取り組むべきことだと感じた。



<私たちが考える、YWCAの環境政策>


<まとめ>
私たち若い女性は、母なる地球と共にある。私たちはそれを便利で使えるものとして見るのではなく、また、それをお金で売買でき私的目的で使ってよいものとして認めない。私たちは、すべての人と生物多様性にとって公平な開発と持続可能な未来に向けて励むことを脅かす、社会経済的な不公平で不正義な取り組みに終止符を打とうと決意した。これは、この星(地球)を救うために私たちに残された最後のチャンスである。今すぐにアクションを起こそう!


エンパワーするNGO 日本YWCA4月24日は世界YWCAデー! 「私は女性、権利を持つ。私たちは女性、力を持つ。」(2012年4月13日)

世界125カ国で活動するYWCAが、毎年独自のテーマを掲げてお祝いする一日。
日本各地のYWCAでも、それぞれにお祝いをします。


テーマ: 「私は女性、権利を持つ。私たちは女性、力を持つ。」
“I am a woman and I have the right – We are women, we have the power.”

今年のテーマは、女性の権利とYWCA運動の力の結集に焦点を絞り、 若い世代をはじめとする女性たち・少女たちの生活に変化をもたらすことを 呼びかけます。
世界YWCAデーにあって、私たちは力みなぎるリーダーとして、意思決定者として、 変化をもたらす者として、そして世界125カ国につらなるYWCAの一員として、
一人ひとり女性の権利を訴えましょう。

女性の権利 ―特に、性と生殖の権利、暴力からの解放、意思決定機関への参加―  はYWCA運動の核心であり、2011年の世界YWCA総会で採択された重要事項です。

人権に基づくアプローチとは?
人権に基づくアプローチは、人権に関する意識・知識・情報を広め、人権を擁護し、 人々が尊厳をもって平和に生活できる状況を創造することで、 一人ひとりが持つ能力を十分に高めることを目指すものです。

人権に基づくアプローチは:
*世界人権宣言などの国際的な人権の基本や規約に則った、概念的な枠組みです。
*女性に対する暴力など、人権侵害を告発します。
*差別を排し、人権侵害に遭いやすい社会的集団を受け入れます。
*政府・行政機関および他の(公的な)「義務履行者」が人権を支持すべく、その責任を果たすことを求めます。
*権利保持者でありながら権利が満たされていない人々(例. 女性)が、権利について知識を得、権利を行使できるよう能力開発に努め、人権状況を満たすよう政府・行政機関に働きかけます。
*(プログラム)対象者グループの、積極的かつ意義あるプログラム企画への参加や、(プログラムに対する)発言を確実にします。


私たちにできることは?
世界YWCAは、「人権」を使った手法や資料を皆さんと共有したいと思います。
まず、次の質問への答えを考えてみてください。

*私たちの身近な地域コミュニティの中で、人権侵害に最も遭っている女性や少女とは誰か?
*人権侵害を引き起こしている原因は何か?
*人権侵害に対して、どんな対処ができるか?
*人権侵害を受けている人たちが自分たちの権利を主張できるようになるには、何が必要か?
*私たちは、これらのことについて何ができるか?
人権に基づくアプローチは、私たちがプログラムや提言活動をするときに、女性や少女の中でも最も侵害に遭いやすい人々へ向けたものになるよう促します。 また、女性と少女が権利を主張できるよう力をつけ、政府に対し適切な法制度・政策・リソースを通して女性と少女の権利を満たすよう働きかける上で、私たちの活動計画が十分なものであるかどうかを確認する指針にもなります。

世界YWCA発行の資料はこちらからダウンロードできます(英語のみ):
http://www.worldywca.org/Events/World-YWCA-Day/World-YWCA-2012-Theme-I-am-a-woman-and-I-have-the-right

■写真コンテスト: 写真募集!
世界YWCAデーを祝して、「私は女性、権利を持つ。私たちは女性、力を持つ。」 をテーマにした写真コンテストをします!
困難に立ち向かう女性、何かを達成した女性、リーダーシップを発揮する女性などを写し出したベストショットを送ってください。 世界各地から集まった審査員がベスト3を選考し、選ばれた人には表彰状が贈られます。 ベスト3に選ばれた写真は、世界YWCAウェブサイトや出版物に掲載されるほか、世界YWCAの各種プログラムで展覧会をし、世界中を巡ります。

写真の送付方法:
日本YWCA事務所で受付。日本YWCAよりまとめて世界YWCA事務所へメール/郵送します。
※世界YWCAへ提出した写真(デジタルデータ、印画紙のプリント)は戻ってきません。オリジナルはお手元に保存の上、コピー/焼き増しをお送りください。

しめきり: 2012年5月20日必着
送り先: 日本YWCA 世界YWCAデー写真係
office-japan@ywca.or.jp
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-8-11 東京YWCA会館302号室

お名前(漢字とアルファベット)、所属地域YWCA、入賞したときの連絡先ご住所・メールアドレスをご明記ください。
入賞は、表彰状の発送をもって発表とかえさせていただきます。
また、世界YWCAの入賞結果に関わらず、日本YWCAの加盟YWCA中央委員会(5/25~ 5/27)、日本YWCAウェブサイトや刊行物で発表させていただきます。




エンパワーするNGO 日本YWCA 会館支援プロジェクト報告「静岡YWCA共催”春休み親子わくわくピクニック~避難保養プロジェクト~”」(2012年4月2日)

日本YWCA被災者支援プロジェクトが支援している「静岡YWCA共催”春休み親子わくわくピクニック~避難保養プロジェクト~”」が無事終わりました。

福島県飯館村の子どもたち17名とそのご家族を2泊3日で静岡に招待したプログラムです。
初日は大雨でしたが、2日目、3日目はお天気にめぐまれ、外遊びやいちご狩りを楽しみました。
みんな本当によく走りまわり、楽しんでくれました。

初日のニュースと2日目外遊びの動画です。

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YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。
1855年英国で始まり、今では日本を含む100以上の国・地域で活動しています。

所在地:〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-8-11東京YWCA会館302号室
電話:03-3292-6121 FAX:03-3292-6122
受付時間:月~金 9:30~18:30(祝日を除く)

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