【開催報告】若い女性のためのジェンダー講座「あれもジェンダー?これもジェンダー!」
2026年2月21日(土)・22日(日)の2日間、大阪YWCAと日本YWCAが共催し、若い女性のためのジェンダー講座「あれもジェンダー?これもジェンダー!無意識の縛りから自由になる」を大阪YWCAで開催、単日・連日参加を含め、のべ8人のユースが参加しました。
1日目は公開講座からスタート。公開講座は年齢制限なし、対面とオンラインのハイブリッドで開催しました。
フェミニズムに関する著書を多数執筆されている作家のアルテイシアさんを講師に迎え、ジェンダーについて詳しい人も、初めて聞く人も分かりやすいように、ユーモアを交えながら話していただきました。


次に、セーフスペースについてのワークショップを行いました。
YWCAが考えるセーフスペースとは、「一人ひとりが安全・安心に過ごせる場」です。
ありのままでいることが保証され、お互いの違いを受け入れ、尊重し合うことができる場を意味しますが、セーフスペースづくりには正解がありません。
そのため、まず参加メンバー全員で、今回のプログラムで共有する「セーフスペース・アグリーメント(合意)」を作成しました。
「緊張している時、どんなことがあるとほっとする?」
「これは嫌だな・・・と思う聞き方・態度は?」
など、安全・安心に話せる場づくりのための質問に、それぞれが思い浮かぶことを付箋に書いていきます。同じような言葉もあれば、全く違う言葉もあり、みんなで作ったオリジナルのセーフスペース・アグリーメント(合意)が完成しました。


ジェンダーバイアスについてのワークショップでは、
「ベビー服は男の子はブルー、女の子はピンクだと思う」
「電車やバスの運転手さんが女性だと、大丈夫かな?と思う」
などと書かれたカードをめくり、「そう思う」「そう思わない」を答え、その理由を話しました。
「最近は、ベビー用品のコーナーにブルー/ピンク以外の選択肢が増えたと思うけど、まだ一定の年齢層の人はブルー/ピンクを選ぶ傾向があると思う」
「最近、電車で女性のアナウンスを聞くことが増えたように感じるが、バスはまだ少ないかな?」
など、それぞれの経験から思ったことを共有しました。
その後、自分が感じるジェンダーバイアスについてどうしたら払いのけられるか、そのための発信ツールとして何を作成するかを話し合い、「冊子チーム」と「すごろくチーム」に分かれました。
最後に、2025年3月に開催された「国連女性の地位委員会(CSW)」派遣ユースによる報告会をおこないました。現地での様子や、国連の場で沖縄の米軍基地問題に関するプレゼンテーションをした感想、参加者の反応などを共有しました。
夕食は大阪YWCAの手づくりカレーをおいしくいただき、1日目が終了しました。



2日目は、ジェンダーバイアスをふり払うための発信ツールを作りました。
「冊子チーム」と「すごろくチーム」に分かれて準備します。
「冊子チーム」は役割分担を決めてページづくりを黙々と、「すごろくチーム」は、どのようなルールでどのようなマスを作るか、話し合いながら進めていました。
3時間弱の作業時間が終わり、両チームが成果を発表しました。
「冊子チーム」は、メンバーそれぞれが経験したジェンダーに関するもやもやを言語化し、それを乗り越えるために自分にできることや、もやもやな気持ちに寄り添ってくれる本の紹介などをページにまとめました。方法は手書き派やデジタル派などいろいろで、表紙はメンバーが持ってきていたシールをコラージュにするなど、個性が表れた冊子になりました。
「すごろくチーム」は、小学校から高校までの間に経験したジェンダーバイアスをもとにマスを考案し、「ジェンダーバイアスすごろく」を作成しました。サイコロにより、女の子と男の子に振り分けられたプレーヤーが進んでいくしくみです。
マスの中には「幼少期に男の子だから、女の子だからという理由で、自分のやりたいことができなかった経験はありますか?」といった質問でディスカッションができるようになっていて、自身の体験について共有し合いました。




発表では参加者のひとり、アムネスティ・インターナショナル日本の高橋美和子さんにコメンテーターとして加わっていただき、各グループの発信ツールへのフィードバックと具体的な活用方法についてアドバイスをいただきました。
最後にみんなで集合写真を撮り、2日間のプログラムが終了しました。


今回、初めて大阪YWCA・日本YWCAが共催して「若い女性のためのジェンダー講座」を開催しました。初めての参加者どうしでどのようにグループワークを進行し、短い時間で成果物を完成させるか不安もありましたが、それを吹き飛ばすようなチームワークで、素晴らしい発信ツールが完成しました。
また、参加者全員が「セーフスペース・アグリーメント」を意識することで、「発言する不安が少なかった」という感想も聞くことができました。
プログラムが終了した後も、残った参加者どうしでまだ話が盛りあがっていて、このようにユースがつながる機会を提供できることが、対面プログラムの大きな醍醐味であると感じました。
発信ツールの活用方法としては、冊子はメディアでの発信(日本YWCAウェブサイト掲載とインスタグラム投稿)が決まり、すごろくは少し修正を加え、今後イベントなどで実際に使用することを検討しています。ぜひ、ご覧ください!




ユースエンパワメント事業部担当職員(C.K)

