2023年 アドベントカレンダー

もうすぐクリスマスを迎えます。

皆さま、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

「アドベント」とは、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のこと。12月25日の4週間前の日曜日からはじまります。このアドベントの期間中、1週ごとにスペシャルな記事をお届けします!

今年のクリスマスアドベンドカレンダーは、世界中で活動するYWCAの中の4つのYWCAより、お祝いメッセージやビデオ、活動紹介をお届けします。

第1週 12/3~9 韓国YWCA:「今年のテーマは『平和』です」

日本語:

親愛なる日本YWCAの姉妹のみなさま:

韓国YWCAからの暖かいクリスマスのご挨拶を送ります。

クリスマスの祈りを捧げ、YWCAメンバーと共にクリスマスを祝います。
今年のクリスマスの祈りのテーマは平和です。これは今の世の中で最も重要な課題です。

世界中に広がるYWCA間の姉妹の絆に思いを寄せながら、平和の願いが皆様お一人おひとりに届きますように。

皆様がいつも平和に満ち溢れていますように。

韓国YWCA より

第2週 12/10~16 フィリピンYWCA:愛と希望と共にあること

フィリピンYWCAより日本の仲間にクリスマスのメッセージビデオが届きました。ビデオでは、フィリピンYWCAのクリスマスの活動についても紹介されています。

今年の9月にはフィリピンYWCAから20名ほどの会員・職員が東京YWCA会館に訪れて、日本YWCAと東京YWCAのメンバーと交流を行いました。それぞれの活動とミッションを共有し、関係性を深める貴重な時間を一緒に過ごしました。以下はその時の写真です。

ウクライナYWCAから、戦争が始まる前に行われたクリスマスイベントの様子をシェアしていただきました。

戦争が始まる前のウクライナでは、クリスマスは私たちと同じように、家族や友人たちと喜びを分かち合う季節でした。ウクライナYWCAでは毎年のクリスマスにテーマを用意し、ある年は 「私たち自身が魔術師」と題して、自作の衣装で集まりました。ある年は 「自分だけの星を作ろう」というテーマで、わらでクリスマスや新年の飾りを作るワークショップを開きました。参加者はそれぞれクリスマスツリーに自分が作ったオーナメントを飾り、紙に書いた新年の願い事を読み上げて、それもツリーに飾りました。

また、お祝いのテーブルに皆が持ち寄った料理を並べて、一緒に食事を楽しんだり、たくさん歌い踊り、プレゼントをお互いに贈ったりと、楽しく過ごしました。

クリスマスには多くの伝統や儀式があります。ウクライナにもクリスマスを祝う主な伝統と習慣があります:

  • クリスマス・ファスティング(断食):クリスマス前の40日間は肉、卵、乳製品、バターを避け、野菜、果物、おかゆ、豆類、キノコや魚だけを食べます。これはクリスマスに向けて魂と体を清めるための断食習慣です。
  • クリスマス・イブ:ウクライナのクリスマス・イブは1月6日で、伝統的に「Sviata Vecheria(聖夜)」を祝います。この日にはファスティング(断食)に則った素材で作られた12品の料理がテーブルに載ります。「12」の数の由来には、キリストの12使徒の数と、1年の中の月の数と、2つの説があります。(※ユリウス暦では1月7日が12月25日に相当し、この日が正教会の多くでクリスマス・イブとして祝われる日となっています。そのため、ウクライナでは1月6日にクリスマス・イブが祝われるのです。)
  • クティア(Kutia):夜のメインディッシュはクティア(小麦、ケシの実、蜂蜜、クルミ、レーズン混合した穀物料理)。家族での食事の後、夕食を持って自分の名付け親(Godparent)を訪問するという習慣があります。ナターリヤさんの家では、イブの訪問の後は家に戻って家族と一緒にクリスマスの朝を祝い、昼食後は親戚を訪れるようにしていました。
  • ディドゥク(Didukh):クリスマスに家に飾る小麦の茎の束で、祖先の霊を象徴し、家族の繁栄と富を意味します。聖なる日には、家の中で最も名誉ある場所、聖画の下に飾られます。
  • 1月6日の夜:子どもたちは星を持ちながらキャロルを歌い、近所の家々を回ります。訪れるキャロラーが多いほど、翌年のその家の繁栄が期待されます。
  • 1月7日の朝:人々が “キリストがお生まれになりました!”と挨拶し、”栄光をお与えください!”と答えることから始まります。この日、人々は教会でクリスマスの祈りを捧げ、その後家族と集います。この日には、もう食べ物の制限はありません。

しかし、こんな美しい日常は、戦争によって非日常になりました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によりますと、2023年2月の時点ですでに807万を超えるウクライナ人が国外へ避難しています。ウクライナでは多くの女性と社会的に弱い立場に立たさている人々は居場所を失い、心身の健康と安全、そして食料へのアクセスに大きな困難に直面しています。

ウクライナの会長ナターリヤさんは最近日本YWCAにこのように現地の現状を紹介しています:

「すべてのウクライナ人、特に女性たちの人生は、「戦前」と「戦後」に分けられました。お届けした写真に写っている人たちの何人か、また写っていない仲間の何人かも、平和な空の下で暮らし、眠り、子どもたちを守るためにウクライナから出て行きました。また、私を含め多くの人が家族とともにウクライナに残っています。そして、戦争中の生活が私たちの日常になりました。多くの人はそれに慣れ、このような状況でも自分の人生を歩む必要があることを理解し、適応しています。もう2年近く、私たちは「明日何が起こるかわからない」状況の中で過ごしています。私の友人の中には、夫や息子が戦線で戦死した者もいます。そしてこれは、女性の人生で起こりうる最悪の出来事です。
キーウには現在、50万人近くの国内避難民が暮らしています。私の家の近くでも、毎日彼らを見かけます。私たちは、できる限り彼らを助けようとしています。
私自身については、私はどうしようもない楽観主義者で、私たちが愛と優しさを放射すれば、平和はより早く訪れると信じています。そして今、私たち一人ひとりが、全能の神から与えられた試練と教えを受けているのだと知ってほしい。そしてもうすぐ、ある晴れた日に私は、『戦争は終わった』とあなたに手紙を書くでしょう。」

世界YWCAは、「ウクライナが負わされている影の中で、ナターリヤさんと共に立ってくれませんか?」と題した最近の記事で下記のように共有しています:

ナターリヤさんは、爆撃や空襲警報のサイレンが絶え間なく鳴り響く中、勇気を持ってウクライナのYWCA組織を率いています。圧倒的な困難にもかかわらず、世界の多くが彼女やウクライナの他の少女や女性を忘れてしまったにもかかわらず、彼女は地域コミュニティへの貢献に揺るぎないこだわりを持ち続けています。「キーウでは毎週、時には毎日爆撃がおきています。精神的にどれだけ消耗しているか想像できません……『いつ爆撃されてもおかしくない』と知りつつ毎日を生きるのは、とても難しいことです。」とナターリヤさんは世界YWCAが最近発表したドキュメンタリー「希望の声、平和への行動、平和と正義を推進する女性たち」で語りました。

非暴力を推進し、持続的な平和と正義を実現するためには、女性のリーダーシップが不可欠です。女性は、地域社会における人道的支援において重要な役割を果たしています。世界的に紛争が深刻化する中、紛争地域の女性や若い女性と協力し、彼女たちの支援を支えることができます。皆さまからのご支援により、紛争地域だけでなく世界中で、女性による平和への構築活動を広範囲で継続することができます。

ニュージーランドのハミルトンYWCAより、YWCAの活動について紹介していただきました。

「ハミルトンYWCAのビジョンは、「地域のすべての女性が自信を持ち、様々な機会に恵まれ、その人らしく活躍できるよう支援すること」を目指しており、80年にわたりこれを貫いてきました。私たちにはこれを実現するための様々なアプローチがあり、それは常に発展と変化を続けています。


私たちのリ・クリエイト&コネクト・イベント(ReCreate and Connect)は毎月のように開催されています。このような交流イベントは、女性が集まって何か創造的なことに挑戦し、周りの女性とつながることを目的としています。このようなイベントは、新しい人と知り合ったり、自分で全てのものを準備しなくてもクリエイティブな活動ができるいい機会となっています。

護身術ワークショップは2ヶ月に1度開催され、2時間のワークショップで護身術の基本を学ぶことができる。スタッフのサラがこの素晴らしいワークショップを進行し、自己防衛が必要な状況に陥ったときに必要な「考え方」を教えてくれます。

また、毎年3日間の修養会を複数回開催し、女性たちに貴重な体験を提供しています。これらの修養会は、女性を日常生活から解放し、普段は得られないような体験を与えることを目的としています。

そして、毎年3月の国際女性デーと9月の参政権記念日には、大規模なイベントも開催しています。

2023年は、ハミルトンYWCAが80周年を迎えた大きな年であり、ニュージーランドの女性が選挙権を得てから130年という記念すべき年でもありました。

                  ハミルトンYWCA80周年の様子

最後に、私たちはポッドキャストを通して、コミュニティの女性の声を増幅させることを目指しています!2023年12月、私たちのポッドキャストシリーズ「What’s You Why」(あなたとは?)の100回目のエピソードを迎えます。このポッドキャスは毎回異なる女性が登場し、彼女の人生経験や 生きがいについて語ります。

来年も私たちは活動をさらに発展させ、できればプログラムを高校でも実施したいと考えています。私たちは常にもっと多くの若い女性をエンパワーするために新しいパートナーと協働したいと考えています。 2024年も、組織と若い女性たちとのつながりをさらに深めていきたいと思っています。

YWCA(ワイ・ダブリュー・シー・エー/Young Women's Christian Association)は、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。
1855年英国で始まり、今では日本を含む100以上の国・地域で活動しています。

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受付時間:月~金 9:30~18:30(祝日を除く)

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