【読みもの】全国の YWCA にバーチャルでこんにちは！バーチャル訪問記―㉑新潟 YWCA

06 Feb 2023

【読みもの】全国の YWCA にバーチャルでこんにちは！バーチャル訪問記―㉑新潟 YWCA

新潟 YWCA を訪問しました。
会館をもたず、職員も置かない体制で、70 年の活動の歴史をもつ新潟 YWCA。今日は会長の横山由美子さんと運営委員の内田かおりさんに、新潟 YWCA の活動の魅力についてお聞きしたいと思います。

リポーター： 創立70周年、おめでとうございます。新潟YWCAの歴史からお話くださいますか。

横山： 新潟 YWCA は、1952 年 6 月 20 日に発足しました。1949 年春、藤村千鶴子が加藤タカと東中通教会で再会したのを機に、新潟YWCA の種が蒔かれたようです。ふたりは東京 YWCA で共に働いていたことがあり、同年 6 月に「YWCA と婦人の働き」と題した加藤の講話会を開きました。これ以降週 1 回、目的をもつ集まりが開かれるまでに成長していったと新潟YWCAの年史に記されています。その後、ささやかな会は継続し、藤村が神戸に移り、赤崎貞子を中心に活動が続けられて、日本 YWCA 正式加入が発足日になりました。

リポーター： 東京YWCAで働いておられた二人の女性が、偶然にも新潟で再開されたことが発足のきっかけだったのですね。

横山：　そうです。発足当時からの聖書研究会・憲法研究会・社会問題勉強会・バザー・クリスマス会・ボランティア活動は、今の新潟YWCAの活動の基礎となっています。共に学び、祈りながらアクションしていく姿勢は、変わっていないのだと思わされています。

リポーター： 70周年を記念して、素晴らしい集会とコンサートを開催されましたね。

横山：　これもまた、さまざまな巡り合わせの中で実現の運びとなったのです。70周年記念に何をしようかと話し合う間もなく、2022年4月、ピースプラットホームのメンバーから「核兵器禁止条約の第一回締約国会議が今年の6月に開催されるが、日本政府はオブザーバー参加さえしない。ウクライナ情勢では核兵器使用を仄めかし脅している。世論を喚起するためのイベントを開いてほしい。」と依頼されました。ピースプラットホームは、日本YWCAと共に核兵器廃絶日本NGO連絡会のメンバーです。NPT核拡散防止条約が、核兵器を持つ国と持ってはいけない国との分断にとどまり動けない今、核兵器禁止条約の役割は大きいのです。原発含めた核と人類は共存できないと表明してきたYWCAとして、広く伝えたいと願いました。

リポーター： YWCAは「核」否定の思想に立って長年活動してきたので、そこにつながっている方たちからのお声かけは、嬉しいことでしたね。まさにYWCAらしい企画だと思います。

横山： ありがとうございます。嬉しいことに、昨年6月18日に県民会館小ホールで開いた『ハープが奏でる平和の集い～核兵器廃絶への祈り～』には、150名もの方が来てくださいました。多くの人が連日のウクライナ戦争のニュースとコロナ禍の現状に、光を見出せないような閉塞感を覚えておられたのだと思います。ハープの優しい音色と竹あかりの美しい演出は、「核廃絶」という固い言葉を優しく包み込んでくれたように感じています。