YWCAの風

海が近く、おしゃれなお店もたくさんある平塚は、活気ある街並みと豊かな自然を兼ね備えた街。今回の訪問先「平塚YWCA」は、平塚駅前から徒歩約3分とアクセス抜群の立地です。近くにはドラッグストアやスーパーもありとても便利とのこと。案内してくださったのは、会員の佐藤由美子さんと三股恵美子さん。「平塚YWCAの魅力をたっぷりみなさんにお伝えしたいと思います！」

早速会館の中に入ってみましょう。木造のレトロな温かみのある建物です。正面に、古いオルガンがありました。「これは、会員の方の教会で長年使われていたものです。なかなか風格のある貴重なオルガンなんですよ。」と、会長の三股まさ子さんは語ってくださいました。

事務所の反対側には居心地の良さそうなラウンジが。ここではコーヒーを飲みながらゆっくりおしゃべりも楽しめます。「さて、平塚YWCAが誇る広いキッチンです。子ども食堂で提供するお料理はここで作っています。この間はお味噌作りの教室も行ったんですよ。」と佐藤さん。

車いすでもスムーズに移動できる「みんなのトイレ」、多目的の集会室もあります。洋風のシャンデリアを見上げながら階段を上って2階へ。一番広く、最大60名が入るホールでは、ヨガや太極拳、歌声喫茶などさまざまなクラス、グループ活動などが展開されています。子育て支援の場としても活用されており、時には、講演会やコンサートも開催されます。2階には小さな集会室もあります。

「これらのスペースをフルに活用して行われている数々の活動の中から、今回は特に子どもの活動をご紹介します。」と三股恵美子さん。

■「スペースJOY」　

0歳から3歳までを対象に大型遊具を使い、親子で参加する子育て支援プログラムです。毎月第一金曜に活動しています。パネルシアターやサーキット、パラバルーンなどがホールいっぱいに広がり子どもたちの笑顔が弾けます。動き、考え、感じる調和のとれた発達を目指す「ムーブメント」という方法を用いて子どもの「やってみたい」という気持ちを大切に活動しているとのこと。子育てに関する「ミニレクチャー」の時間もあるそうです。

■「ワイワイスクール」　

小学1年生から6年生までを対象に、春、夏、冬休み期間に企画されています。朝9時から14時までの授業があり、お昼付き！申込受付と同時に定員一杯になるほどとても人気のあるプログラムです。それもそのはず。授業の内容が素晴らしく魅力的なのです。環境問題や平和について、アートについて等々、一味違う学びと体験の2日間です。例えば、2022年度春のプログラムは、一日目は「第五福竜丸」について学び、牛乳パックで船を作りました。二日目は「絵を見て体験！絵で福島の動物になってみよう」。みんなで絵を描きました。

■「ＹＹキッチン」

毎月第一火曜日に開催しています。子どもたちと一緒にご飯を作って食べることを目的として始まった子ども食堂。子どもたちを囲んで多世代で食べることを大切にしてきました。コロナ禍の今は、キッチンボランティアの協力のもと、心のこもった料理を提供しています。3月はひな祭りが近いので、ちらしずし。季節感のある献立が好評です。ご近所から無農薬野菜などの食材の差し入れも。多くの人たちの協力を得て、すっかり地域に定着してきたようです。

今日は本当に平塚YWCAの魅力、たっぷり受け取りました！様々な活動に柔軟に対応できるスペースを活かして、これからも賑やかな活動を繰り広げていってほしいと思います。佐藤さん、何かお知らせはありますか。「これからも講演会やコンサートなどいろいろなプログラムが予定されています。近いところでは５月２１日の土曜日にウクライナ支援のチャリティーコンサートがあります。是非、平塚YWCAに遊びにいらしてくださいね。」

それでは、最後のご挨拶　「平塚ＹＷＣＡは、子どもたちの活動が盛んなのでＹＹスクールの子どもたちからのさようならを」と三股恵美子さん。ほら、元気な声が聞こえてきましたよ！ 「さようなら！」「ありがとー！」