2023年9月10日【カーロふくしまおはなし会の開催報告】:海洋放出と暮らしのはざま~あらためて知り考えよう~
9月10日(日)、オンラインにて、カーロふくしまおはなし会「【「分からない」を解決し考えるために】海洋放出と暮らしのはざま~あらためて知り考えよう」を開催しました。
東京電力福島第一発電所の爆発事故処理に使用された冷却水は、現在まで多数のタンク内に貯蓄されていましたが、8月24日、放射性物質の濃度を低減する浄化処理を施し、海洋への放出が開始されました。
しかし、そのプロセスや安全性が不透明なまま、また、国民・そして世界に向けての説明が不十分なまま決定実施に至った背景もあり、私たちは日々動く情報のなか、取り残されてしまう感覚がありました。
そこで今回、福島大学食農学類准教授の林薫平さんに放出決定までのプロセスと、県民主体で動いている円卓会議の取り組みを解説いただき、また、漁業者のおひとりとして、小名浜機船底曳網漁業協同組合の柳内孝之さんを迎え、今なにが起きているのかをお話し頂きました。
当日は約40名が参加し、お二人のおはなしに耳を傾けるとともに、数々の資料と共に情報を共有し、海洋放出がもたらす影響について改めて考えました。
時系列を追うことで、改めてプロセスが不透明であること、そして「十分な理解を得るため対話を続け、説明責任を果たす」との公約が十分に果たされてないことを実感しました。
講師のお話しの後に、みなさんからの質問やご意見を伺う時間を設け、また、YWCAが行っている、韓国YWCAをはじめとした各国YWCAにも、今後引き続きアピールを行っていくことを再確認しました。