機関紙2025年8月号
「憲法・平和・女性の人権」

あらゆる人の人権がまもられていること。
それが、YWCAのめざす「平和」です。
たとえいま、戦争状態になっていなくても、
暴力や差別に苦しんでいたら、平和とはいえません。
女性差別撤廃条約に日本が批准して40年、
北京会議開催と北京宣言・行動綱領の採択から30年、
「女性と平和・安全保障」の安保理決議1325号採択から25年、
そして日本YWCA創立120年――。
戦後80年目の8月号は、
ジェンダー平等と女性の人権に焦点をあて、平和への道筋を探ります。
巻頭では、『これからの男の子たちへ』の著者で、
多くの離婚事件や性被害を扱う弁護士の太田啓子さんと一緒に、
性差別をなくすために私たちができることを考えます。
また、ヒューライツ大阪所長の三輪敦子さんが、
女性や少女たちの命と人権を脅かす過酷な現状を示しつつ、
平和構築における女性の必要性を力強く訴えます。
女性は平和の担い手として期待されているのです。
一人ひとりが立ち上がり、できることで参加して
ともに平和を築きあげよう。
- 戦後80年
2~3ページ これからの大人たちへ ~女性差別をなくすために~
寄稿・太田啓子(弁護士) - 北京会議30年
4〜5ページ 女性の参加なくして平和はつくれない!
寄稿・三輪敦子(ヒューライツ大阪所長) - 日本YWCA120年
6〜7ページ 秘蔵写真で振り返る戦後80年
平和へのアクション

8月号の表紙のビジュアルは、YWCAが2012年に作成したポスターです。若い女性のリーダーシップを養成する「グローバル基金」への協力を呼びかけるもので、当時、全国のYWCA施設やイベントなどで掲示されました。見たことのある方もいらっしゃるでしょう。8月号の記事「女性の参加なくして平和はつくれない!」に呼応するようなコピー。そして、いま、この世界に対する問いかけのようでもあり、13年ぶりにお披露目しました。
実際に、女性が参画した和平交渉は合意に達しやすく、持続性が高いといいます。UN Womenによると、15年後の持続率は、男性だけのそれよりも35%も上昇するそうです。