

「アドベント」は、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間のこと。
12月25日の4週間前の日曜日(2025年は11月30日)からはじまります。
日本YWCAの「アドベントカレンダー」は、このアドベントの期間中、クリスマスを迎えるためのお楽しみコンテンツを毎週お届けします。
今年は「中医薬膳 工房くらら」さんにご協力いただき、「心も身体も温めるクリスマスの薬膳料理」をテーマに、薬膳をとりいれた、クリスマスのとっておきレシピをご紹介します。
第2アドベント:蓮根のとろとろスープ ―エビの白玉団子入り―

すりおろした蓮根で作る、とろっとやさしいスープ。
お疲れぎみの胃腸をふんわり癒し、風邪気味で食欲がないときにもおすすめです。
エビを包んだ白玉団子は、もちっとプリッ。
蓮根の自然な甘みとあいまって、ほっと落ち着く味わいに。
仕上げに春菊とクコの実を添えれば、クリスマスの彩りに。
ひと口めはかき混ぜずに、蓮根そのままのやさしい甘さを味わってみてください。
次におろし生姜を混ぜれば、身体の内側からポカポカ温まりますよ。
材料(2人分)
蓮根
鶏ガラスープ(顆粒でもOK)
白玉粉
むきエビ(冷凍でOK)
春菊(なければ小松菜でもOK)
クコの実
おろし生姜
400g
500ml
50g
2尾
適量
適量
小さじ3
作り方
- 蓮根は皮をむいてすりおろし、鶏ガラスープと合わせてひと煮立ちさせる。口当たりをよくしたいときは、ブレンダーでさらになめらかにする。
- 白玉粉に少量の水とおろし生姜(小さじ1)を加え、耳たぶほどのやわらかさになるまでこねる。
- 2️⃣を2等分し、サッと茹でたエビを包んで大きめの団子を2個作り、たっぷりの湯で茹でる。団子が浮いてきたらOK。
- 茹であがった団子を器の中央に入れ、温めた1️⃣のスープを注ぐ。
- サッと茹でた春菊と湯戻ししたクコの実を飾り、おろし生姜をひとさじ添える。
薬膳的効能
蓮根(熱を加えたもの)
・胃腸の働きを整えて食欲を促す
・血を補い、貧血気味の人によい
海老
・身体を温め、スタミナをつける
・血の巡りをよくする
・足腰の衰えや冷えを感じる人におすすめ
クコの実(枸杞子)
・めまいや耳鳴りの改善、視力低下の予防
・腰や膝の痛みの緩和
とろとろの蓮根スープは身体の芯から温まりそうです♥️
大きなお団子を頬ばると、幸せな気分に✨️ ぜひ作ってみてください!
第1アドベント:蒸しブロッコリーのクリスマスリース ―甘くないホイップクリーム添え―

冬の身体をやさしく満たしてくれる蒸し野菜。
寒い季節に「腎」をいたわるブロッコリーが、ひと皿めの主役です。
クリスマスリースの形に盛りつけると、食卓がふんわり華やかに。
茹でても、レンジでもOKですが、蒸すと甘みがふんわり引き立つのでおすすめ。
野菜の組み合わせはお好みで、色合いを見ながら選んでください。
付け合わせは、甘くないホイップクリーム。
蒸し野菜にはもちろん、お肉とも相性抜群です。
材料
ブロッコリー
にんじん
かぼちゃ
コーン
パプリカ(赤・黄)
生クリーム
塩
オリーブオイル
2株
1/2本
160g
適量
各適量
100ml
1g(生クリームの1%)
少々
ブロッコリーの薬膳的効能
補腎:いのちの源を補い、足腰の弱りや冷えを和らげる
強壮:全身の力を底上げし、疲れにくい身体づくりを助ける
健脾:食べ物から気・血・津液を生み出し、全身に巡らせる
ほかほかの蒸し野菜に、甘くないホイップクリームソース。温野菜のサラダは寒い季節にもピッタリですね。みなさん、ぜひ作ってみてください!

薬膳は、食材がもつ力で身体と心の調和をはかる中医学の知恵です。
「中医薬膳 工房くらら」は、暮らしの中に薬膳をやさしく取り入れるための、小さなワークショップをひらいています。
自然とともにうつろう身体の変化に気づき、自分にあった食べ方を学ぶ時間を、静かに、丁寧に重ねていく場でありたいと願っています。


