
全国の中高YWCAの生徒が3年に一度一堂に会し、国内外の活動を共有してYWCAでの活動意義や仲間意識を再確認するほか、グループ作業や発表を通して若い女性のリーダーシップを養い、社会を変える力をともに育むことを目的としています。
全国カンファレンスのために、加盟校を代表する拡大委員会を設置し、フィールドワークをはじめ、プログラムについて協議しながら準備をしています。フィールドワークの担当責任者は、訪問先や学習内容について綿密に下調べを行い、講師やリソースパーソンと協働しながら準備に取り組んでいます。
「中高YWCA 全国カンファレンス2025」を開催しました!

2025年8月6日~8日にかけて、東京・国立オリンピック記念青少年総合センターを会場に、「中高YWCA全国カンファレンス2025」を開催しました。
新型コロナウイルスの影響から、2019年の開催を最後にオンライン形式で行ってきましたが、実に6年ぶりに対面開催がかなうこととなりました。全国から20校、120人の生徒(顧問やスタッフを含めると約170人)が一堂に会し、主題聖句である「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ福音書25章40節)について、プログラムを通して実践的に学ぶ時間を共有しました。


初日の基調講演では、小説家の深沢潮さんをお迎えし、「今を生きる私たちへのメッセージ」と題してお話をうかがいました。ご自身の被差別体験や、アイデンティティをとりまく悩みを通して、主語を大きく語ることの危険性について、また「私がこう思う」と語れるようになることの大切さについて示されました。そして、自分と異なる立場の人々に想像力を持ち、思いをはせること、それが平和をつくる一歩になるとの力強いメッセージをいただきました。
プログラム2日目には丸1日を使って、テーマごとに1から12のグループに分かれたフィールドワークを行い、施設訪問や講話などを通じて人権や差別、また、戦争や暴力についての課題を学びました。経済や効率を優先し、個人的な幸せを追求しがちな現代社会にあって、「隣人とともに生きるとはいかなることか」をさまざまな視点から学び、考える機会となったのではないかと思います。
ともに歩む希望を分かち合うことができていましたら、幸いです。
全国カンファレンスの様子は、機関誌2025年10月号でも紹介しています。
また、2025年9月20日〜27日まで、「中高YWCA全国カンファレンス2025〜おもいでウィーク〜」と題したインスタグラムキャンペーンを実施しています。