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2008年11月05日

前航空自衛隊幕僚長の暴言と日本政府の姿勢に抗議します。

11月1日のマスコミの報道によって、田母神俊雄・航空自衛隊幕僚長が、民間企業アパグループが主催する第1回「真の近代史観」懸賞論文に応募し、「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬ」と述べ、日本の植民地支配と戦争行為によって「現地の人びとは圧政から解放され、生活水準も格段に向上した」と論じて過去の植民地支配と侵略戦争を正当化し、さらには、「集団的自衛権行使」や「攻撃的兵器の保有解禁」をも事実上要求していることが明らかになりました。 

日本YWCA は、正確な歴史認識をまったく欠いた論文の執筆者である田母神俊雄・前航空自衛隊幕僚長はもちろんのこと、当初、何の問題意識をもたず、論文の受賞を公然とマスコミに発表した防衛省と、この歴史認識を容認して高官に位置づけていた政府に対して、強く抗議します。

世界125カ国に女性のネットワークをもつ国際NGOである日本YWCAは、韓国・中国YWCAと協力して東北アジアの平和を実現するために取り組み、特に日韓・日中YWCAの青年たちは植民地支配とアジア太平洋戦争の歴史を直視し、平和な未来を切り開くために対話を続けています。日本YWCAは市民レベルでアジアの平和構築のために活動する多くのNGOと共に、日本政府の要人により繰り返されるこうした暴言が、アジアの人々からの信頼を失い、平和を阻む事態を招いていることに、強い憤りを覚えます。

日本政府が、田母神俊雄・航空自衛隊幕僚長を更迭し、懲戒免職にせずに退職としたことは、行政処分としてのけじめが付けられていません。このような姿勢の根底には、日本政府もまた、植民地支配とアジア太平洋戦争について正式な謝罪と被害者への補償をせず、平和憲法を遵守せず、再び戦争への道を突き進もうとしている姿勢があることを、証明しています。航空自衛隊幕僚長が展開した論理は、まさに今の日本政府が水面下で展開しつつある政治論理に通底するものだと考えます。

私たち日本YWCAは、日本政府に対して、田母神俊雄・前航空自衛隊幕僚長の論文問題とその処理の仕方に抗議するとともに、以下のことを強く求めます。

1.アジア太平洋戦争が侵略戦争であったこと及び植民地支配の不当性を認めて、国家として改めて相手諸国と地域に対して正式に謝罪すること。
2.新テロ対策特別措置法(インド洋派兵給油 新法)を廃案にすること。
                                                                     
以上

PDF  麻生太郎内閣総理大臣、浜田靖一防衛大臣 宛 抗議声明(PDF) 2008年11月4日付

投稿者 ywca : 2008年11月05日 09:47

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