29Nov


「パレスチナの人々と連帯する国際デー」に寄せて

11月29日、世界YWCAと、その加盟団体であるパレスチナYWCAは、「パレスチナの人々と連帯する国際デー」を記念する機会を持ちました。両YWCAは、世界中の人々一人ひとりに、この日を覚えるよう呼びかけ、また国際社会に対して、あらゆる人々にとっての持続可能な未来をつくり出すため、パレスチナにおけるイスラエルの占領を終わらせるよう行動を求めています。

毎年、ジュネーブの国連にて両YWCAを代表して、世界YWCAの代表が共同声明文を読み上げます。
歴史的にとても特別な節目の年である今年、若いパレスチナ女性が声明を読みました。パレスチナYWCAの出身で、世界YWCA事務所コミュニケーション部の長期インターンであるAmany Abu Awadさんが、占領下で「(自分と)同じように占領下の生活を送ることを余儀なくされているパレスチナの青年、特に若い女性の声」を代弁して発言しました。発言内容は以下のとおりです。

世界YWCA・パレスチナYWCAからの声明
「パレスチナの人々と連帯する国際デー」に寄せて 2017年11月29日

今日11月29日、世界YWCAおよびパレスチナYWCAは、「パレスチナの人々と連帯する国際デー」を覚えるるよう、世界中の人々、一人ひとりに呼びかけます。また、この日は、1947年、パレスチナを2つの国に分割し、それぞれユダヤ人の国とパレスチナ人の国に分けた、国連総会決議181号が採択された日です。

世界YWCAそしてパレスチナYWCAの代表として話ができることを、光栄に思います。占領下で育ったベツレヘム出身の若い女性として、同じように占領下の生活を送ることを余儀なくされているパレスチナの青年、特に若い女性たちの声を代弁するために、ここに立っています。占領により、私たち若者は、困難と危機、そして恐怖の中に置かれています。自分の国にいながら、たくさんの制限に縛られているのです。移動することは基本的人権ですが、私たちからその権利は剥奪されています。いつ何時でも、何かが起こるのではないか、という気持ちに襲われながら、日々を過ごしています。毎日、新たな「殉死者」(イスラエルの占領に抵抗する中で殺された人)の名前が発表され、家屋が破壊され、誰かが逮捕されます。子どもまで逮捕されているのです。国際社会が行動する時なのではないでしょうか?どのくらい私たちは待たなければならないのでしょう?私たちが自由を獲得する日まで、どのくらいの人が死ななければならないのでしょうか?

国連総会決議181号は、パレスチナの人々の国としての独立の権利と主権回復を要求していますが、今でも人々は自分の家や土地から強制移住させられており、自決権を奪われ続けています。それゆえ、私たちは国連加盟各国に、この決議の履行を確保する法的・道徳的責任があることを再認識していただきたく思います。

今年はバルフォア宣言から100周年の年であり、パレスチナ分割決議から70年の節目の年です。、近代史において最も長期化している軍事占領の一つが始まって半世紀の節目であり、そしてガザ包囲から10年以上が経った年でもあります。

私たち、世界YWCAとパレスチナYWCAは、あらゆる人々のために人権と国際法が確保され、遵守されることを求めます。私たちは国連総会決議242号で保障されているように、そして国連総会決議338号で再び明示されているように、パレスチナの人々の自決権を支持します。加えて、国連安全保障理事会決議1325号に詳述されているとおり、すべてのレベルでの平和構築と紛争解決における女性が役割を持つべきであることを認めます。

また、世界最大級の青少年団体として、正義や法の順守、人の尊厳や安全を促進する持続可能な未来の構築において、青年が意味ある形で、インクルーシブに参加できる機会を拡大するよう国家や国連組織、市民社会に要請する国連安全保障理事会決議2250が履行されることを支持します。すべてのパレスチナ人、特に若い女性たちが、イスラエルの侮辱的で正義に反する行動によって悪影響を受けていること、そして、これらの行動や政策が継続する限り、正義に基づく持続可能な平和は実現できないということに、私たちは引き続き懸念を抱いています。

2014年にガザでおこなわれた戦争犯罪の可能性のある行為、そして占領下の東エルサレムと西岸地区における人道に対する罪の可能性のある行為に対する国際刑事裁判所の調査を支持します。

この節目の年にこそ、占領の歴史に終止符を打ちましょう。すべての人に人間の尊厳の権利を認めましょう。持続的な平和を創造するために、すべての政府と市民社会に、以下の行動を取るよう要請します。

・パレスチナの人々の自決権を支持し、創造的かつ非暴力的な方法で占領に抵抗する権利を守ること
・国際法を遵守し、パレスチナの軍事占領に終止符を打つようイスラエルに求め、それが達成されるまでイスラエルに対する経済的・政治的・文化的措置を取ることに賛同すること
・難民となった人々が故郷に戻り、自分の家や財産を取り戻したり、あるいは奪われた財産の賠償を受けることができるよう、難民の帰還の権利を支持すること
・イスラエルが進める不法な入植地拡大を終結させ、東エルサレムとゴラン高原の併合を中断させること
・行政拘禁された全ての抑留者、中でも特に女性と子どもを解放すること

国際社会は法的・倫理的・道徳的に行動する義務を負っています。連帯は、レポートや手紙、声明文の作成だけでは不十分です。私たち個人の、そして集団としてのアクション、そして、正義と持続可能な平和に向けて行動するというコミットメントが求められているのです。

世界YWCAのホームページに掲載された「パレスチナの人々と連帯する国際デー」に関する記事(英語)は、こちらからご覧いただけます⇒

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