24Aug


パレスチナYWCAより、ジャラゾンおよびアクバット・ジャベル難民キャンプでの女性と子どもに関する活動報告書が届きました。

ジャラゾンおよびアクバット・ジャベル難民キャンプ
~生存のための闘い~



1. 認知学習‐幼稚園
ジャラゾンとアクバット・ジャベル難民キャンプでYWCAが運営する2つのセンターは、就学前プログラムを提供していることで長年知られてきました。子どもたちがクリエイティブに学び、健康に育ち、自信を育む場を提供しています。 様々な対話型の手法やゲームを用いて、子どもたちは知識やスキルを学ぶと同時に、生涯に渡り重要な価値観を身に付けます。

2016年、ジャラゾン難民キャンプの幼稚園では3つのクラスに、3~5歳まで86人の子どもたち(男31名、女55名)が就園しました。全員がジャラゾン難民キャンプから通っており、幼稚園は3名の専任教諭によって運営されています。 アクバット・ジャベル難民キャンプの幼稚園は、幼稚園教諭2名、センターでケアにあたる幼稚園管理者・教諭1名体制で3つのクラスを開校し、難民キャンプに住む4~6歳までの50名の子どもたちが通っています。
通常、早起きの子どもたちの1日は7:30に始まります。集団登園する子どもたちもいれば、8時からの朝の集いが始まる前に駆け込んで来る子どももいます。歌を歌い、朝の祈りを行ってから、最初のレッスンが始まります。子どもたちはアラビア語と英語でアルファベットと単語のつづりを学んだり、図形を用いながら数字を知り、数を数える練習を行い、さらに歌や踊り、お絵描きをします。
日中には休憩と健康的なおやつを取った後、外に出て、ブランコや滑り台で、また走り回って遊びます。

YWCAは子どもたちが占領下における暴力やストレスから離れて、楽しい時間を過ごせる、平和で前向きな環境を提供しようと努めています。また、難民キャンプで切望されていることですが、平和なコミュニティで生活し互いに関わり合う方法を示そうと試みています。さらに、幼稚園教諭は子どもたちの母親を訪問して、子どもたちを心理的にサポートし、難民キャンプでの暮らしにおける政治的環境によって生じるストレスや恐怖を減らす方法を伝えています。
1年を通して子どもとその保護者を対象としたオープンデーやアクティビティが設けられています。主なイベントは子どもたちの母親が参加する母の日で、またどちらの幼稚園でも、卒園し、小学校に上がる子どもたちのために、毎年5月に卒園式を行い、子どもたちの保護者や多くの地域コミュニティのメンバーに出席いただいています。


2. 女性のアクティビティ
パレスチナYWCAは最も周縁化された地域、中でもパレスチナYWCAが何十年も活動している難民キャンプで、女性たち、特に若い女性たちをエンパワーすることを目指しています。 難民キャンプでの度重なる不幸な出来事のために、教育・経済的機会が限られています。そのため、YWCAは女性たちが世帯所得に貢献し、家庭やコミュニティで、生産的かつエンパワーされたと感じることが出来るよう、生計手段に関するトレーニングや収入を得る機会を提供しています。

難民女性が尊厳ある暮らしをする権利を促す”Fabric of Our Lives Campaign”( 「私たちの人生の布地/基盤キャンペーン」)の一環で、ジャラゾンの難民女性たちは手工芸品や刺繍製品を制作し、収入を得ることが出来ました。私たちは難民キャンプで活動し、特に女性が強制移動させられることによる犠牲・影響を見てきたので、このキャンペーンを通して、難民の帰還の権利も支持しています。難民女性たちは、「1948年」の戦争中およびその後に破壊され、避難せざるを得なかった村々でデザインされたドレスを用いて、人形を制作します。私たちは、女性たちのストーリーや歴史を記録した物語をまとめた本を作成しました。

より重要なこととして、こうして平和のメッセージを発信することが、女性たちが平和をつくることに関与する方法となっているのです。

さらに、この活動は経済的な側面のみでなく、女性の健康を促進する側面も持っています。恒常的なストレスと不安定な環境にあるため、心理社会的健康を軽視することは出来ません。それゆえ、YWCA内の女性たちにとって安心で、支えとなるスペースで、このトレーニングを提供することで、ストレス緩和と、自身について、また自身の考えを表現出来る新たな機会を提供することに焦点を置いています。

パレスチナYWCAは世界中の支援者や寄付者に、中でも特に熱心で、本当の意味での仲間である日本YWCAに感謝いたします。皆さんのおかげで難民キャンプでの重要な活動を継続し拡大することが可能になっています。感謝をもって!

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