9July


法の正義?~パレスチナYWCAからの緊急呼びかけ


イスラエルの占領下にあるヨルダン川西岸パレスチナ自治区近郊で10代のイスラエル人少年3人が誘拐され、のちに遺体で発見された痛ましい事件をきっかけに、パレスチナの人々に対する攻撃が激化しています。 以下は、パレスチナYWCAから寄せられた呼びかけです。


写真: 7月1日火曜日の早朝にイスラエル軍によって殺害されたYusef Zagha (20)の葬儀を見守る親族たち。ヨルダン川西岸ジェニン難民キャンプにて。(AP通信)

何機ものヘリコプターが頭上を旋回し、そのバラバラという音は一日中やむことはありません。エルサレム近郊シェアファート難民キャンプではまたしてもパレスチナ人が殺され、抗議する若者たちが石を手にしてイスラエル兵と衝突、キャンプを覆った催涙ガスが住民たちの息を詰まらせています。東エルサレム北部のパレスチナ人地区、ベイト・ハニナへの道路は現在、完全に封鎖された状態です。イスラエルのヤッファでは昨夜、先月29日に土に埋められた遺体が見つかった3人のイスラエル人青年の葬儀のあと、数千人の人々が「アラブ人に死を!」と叫びながら行進し、パレスチナ人への報復を求めました。そして言うまでもなく、ヘブロンでは殺人の容疑者とされた人たちの家族の住居が焼かれ、ガザでは毎晩のようにイスラエル軍による空爆が行われています。

シァファートでは、生きながら焼き殺された一人を含め、2人の若者が新たに殺害されました。イスラエルが国家をあげて神聖化している恐怖(テロ)支配のもと、パレスチナ人犠牲者の数はわたしたちが追いつかないほどに増え続けています。インティファーダのトラウマや記憶が世界から忘れられていく一方で、パレスチナ人自治区はいずれも、監獄のように封鎖されているか、もしくはイスラエル軍の軍事支配下におかれているかという状況です。イスラエルの見境のない過度な暴力は、テロ防衛でもなければ、軍による捜索活動でもありません。民兵組織と化した入植者たちが暴力行為に加担しており、その犯罪は殺人すらも、事実上何の処罰も受けることはないのです。

  

ハマスは犯行を認めておらず、国連はハマスが誘拐殺人に関係していることを裏付ける証拠を提出するようイスラエル側に求めています。今月2日にはアムネスティ・インターナショナルが「集団的懲罰やパレスチナ人の権利を侵害するようなイスラエルの報復行為は法の正義ではない」とイスラエルを非難する声明を発表しました。

「法の正義」とは一体何なのでしょうか? 法の正義とは、すべての人の人権を守ること、とりわけ、わたしたちの子どもたちのような、最も弱い立場の人々の人権を守ることではないでしょうか。すべての人の命はかけがえなく、貴重なものであるのですから。「ミドルイーストモニター」がパレスチナ政府情報局の発表として報道した記事によると、第二次インティファーダが勃発した2000年から2013年にかけて、殺害されたパレスチナ人の子どもの数は1,518人。ほぼ13年間にわたって、3日に一人の割合で子どもが殺された計算になります。また、同じくパレスチナ情報局の数字によると、2000年以降、6,000人近くの子どもたちが負傷し、9,000人もの子どもたちがイスラエルによって逮捕、拘束されています。

非武装の市民をターゲットにした暴力は、どんな場合も決して許されるものではなく、政府指導者が呼びかけるものなどでは断じてありません。正義とは、ただイスラエルを非難するだけではなく、ありとあらゆる法的手段を使って、イスラエルに国際法と人権を守る責任を負わせることではないでしょうか。2014年はパレスチナ連帯の年。連帯とは祈りと行動を意味します。

「どんな国家もどこの国民も、たとえどのような歴史を経てきたとしても、国際法と人権は例外なく遵守する義務がある。正義と安全保障はコインの両面だ。イスラエルの安全保障は、パレスチナ人の人権を侵害し、正義を否定する口実にはならない」ジェレミー・コービン(イギリス労働党下院議員、おそらくはパレスチナ人の死を悼んで)

  

皆さん、パレスチナとの連帯のために立ち上がってください。嘆願書への署名をお願いします。わたしたちが協力できる、とても重要な嘆願です。署名と詳細は、下記のリンクをクリックしてください。

http://www.avaaz.org/en/petition/European_Parliament_United_Nations_Stop_Israeli_ collective_punishment_perpetrated_against_the_Palestinians/?kiwcrbb

翻訳:梅澤昌子(大阪YWCA) 原文はこちら(PDF)

  

▲ページの先頭へ