3April


参加報告:核兵器の禁止へ
     ~非人道性メキシコ会議を生かす道~


2014年3月28日、「核兵器の禁止へ~非人道性メキシコ会議を生かす道~」が開催されました。以下は参加したメンバーからの報告です。



2014年2月13日~14日、メキシコのナヤリットで第2回「核兵器の非人道的影響に関する国際会議」(メキシコ会議)が開催されました。2013年3月、ノルウェー・オスロで行われた第1回(オスロ会議)を受けて開催された同会議には、146か国の政府代表と国連などの国際組織、市民団体も多く参加しました。2日間で、1)オスロからナヤリットへ、2)核兵器の爆発が国家や地域の経済成長及び持続的な発展に及ぼす影響、3)核兵器爆発が地球規模の公衆衛星にもたらす影響、4)核爆発の危険性及び核兵器爆発のその他の影響についてセッションが行われました。

メキシコ会議に参加された報告者の方々によると、今回の会議の最大の特徴としては、開会のあとに被ばく証言のセッションの時間が1時間も持たれたことが挙げられます。日本の参加者がメキシコ大使に事前に働きかけたことやメキシコ政府の尽力により、多くの被ばく者が証言できるようにと時間が設けられました。会議参加者で実際に被ばく証言を聞いたことのある人はあまり多くないようで、衝撃を受けた方も多かったようです。今報告会では、メキシコ会議に参加して被ばく者として証言をした方の報告もありました。被ばく者が発言することが核廃絶の原点であり出発点であると実感する会議になったと話していました。 メキシコ会議では、「オスロ会議において、核兵器が非人道的影響を及ぼすことに関する共通認識はできているので、次のステップに進む必要がある」という議論が展開されました。科学的議論をするという建前はあるものの、とにかく核兵器をなくすにはどうするかということにシフトしています。

会議の最後に、議長は「もう行動すべきときだ、後戻りできない-Point of No Return-」と総括しました。そして、核兵器の人道的影響については明白であり、具体的に拘束力のある条約を作る必要があると言及し、第3回をオーストリアで開催することを宣言しました。

実りある会議であった一方で、核兵器保有の5か国の参加がなかったことや日本のように核の傘にいる国は参加がありませんでした。実際、日本政府としても未だに核軍縮という消極的な立場に留まっています。どのようにアプローチしていくかは今後の市民の働きかけによるところが大きいです。

今報告会で非常に興味深かったのは、核兵器を禁止する条約とは具体的にどの範囲を指すものかという議論です。核兵器の禁止のみをメインにする禁止条約-ban treaty-にするのか、核兵器を禁止して実際に解体するという条約-nuclear weapons convention-にするのかどちらかにしていくのか、議論されました。どちらの条約を作るにしても、核保有国がすぐに賛同してくれるかは疑問です。まずは、禁止を目的として条約を作り、環境として禁止の方向へ持っていくのが良いのではないか、など様々な意見が出ました。 今回、長崎の高校生が平和大使として会議に出席し、そのうちの一人は被ばく3世として証言もしています。若い世代も含めて、多くの市民団体の参加もあったので、とても有意義な会議だったそうです。

核否定を掲げる日本YWCAとして、ある意味では男性のもたらした経済主義的の象徴の核兵器の影響を大きく受ける女性が、今まで以上に核兵器廃絶に向けて、このような会議へ出席していき核問題への関与を強めていく必要があると、私は感じています。

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