20Nov.


高浜原発50キロ圏の無関心


2013年7月8日、原子力規制委員会が「新規制基準」を施行した当日に、北海道電力・関西電力・四国電力・九州電力がそれぞれ原子力発電所の再稼働申請を行いました。関西電力が3.4号基の再稼働申請をしている高浜原発について、大阪YWCA会員の方から声が寄せられました。


再稼働申請中の高浜原発3・4号基(ウィキペディア・コモンズより)

兵庫県北部の出石町(イズシチョウ)に移住して12年め。東隣の但東町と2町で「出石郡」だったのが、8年前に1市5町が合併して新しい豊岡市になりました。自然界では絶滅してしまった特別天然記念物・コウノトリの野生復帰に成功し、コウノトリも住める環境づくり、「コウノトリ育む農法」、「豊岡エコバレー構想」など、環境と経済の両立に熱心な市です。

福井県の関西電力高浜原発が再稼働すると、但東町の大半が50キロ圏内に入ります。原発事故に備えてヨウ素剤を備蓄する範囲が30キロから50キロに広がり、豊岡市もその対象となりますが、危機感を訴える声は耳にしません。10月末に市議会議員選挙がありましたが、選挙戦で原発問題に触れた候補者はごく少数でしたし、高浜原発に近いこととの関連については語られませんでした。

但東町の北隣・京都府久美浜町は、1970年代から関西電力が「久美浜原発計画」をもち、長年現地事務所を構えた地です。大阪の反原発の友人からは「久美浜には何度も応援に出かけた」と聞きますが、根強い反対が功を奏し、数年前に合併で京丹後市になった後、市が正式に断りを入れ、関電もとうとう諦めた歴史があります。さらに昔にさかのぼると、鳥取寄りの兵庫県北西部・香住町あたりでも関電の原発計画があったが、地元の反対で立ち消えたと聞きます。そんな土地柄で、福島原発の事故を経た今、なぜ高浜原発再稼働への危機感が高まらないのか、不思議で仕方ありません。豊岡市環境審議会の場にこの問題を持ち込むことを画策している昨今です。


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