15Mar.


政治ウォッチ!3/14「衆議院」憲法審査会を傍聴しました



メディアは毎日「アベノミクス」を演出していますが、コロコロと変わる 経済動向に目を向けている隙に、大事なことが変えられようとしています。 私たちの生活、安全、海外での経済活動にも大きな影響を及ぼす憲法が、 自民党政権のもとコロコロと変えられそう?! 安倍政権発足後初の「衆議院」憲法審査会を、YWCAから5名が傍聴しました。 その感想を紹介します。


円陣に並んだ50の委員席で、女性が占めたのはわずか3席。 先の選挙結果を受けて、圧倒的に自民党の議員が多い。 初当選の新人議員が多いので、憲法一章と二章の「おさらい」をするとのこと。 法制局が配布資料に基づきこれまでの審査経緯を説明し、7つの各党が 5分ずつ主張を述べ、あとは自由討議という流れだった。

憲法第一章の天皇に関しては、自民党の女性議員が(天皇家の)「Y染色体の継 承の重要さ」を持ち出し、「万世一系は日本の伝統」と訴え、自分の話だけして そそくさと退場。他の議員の話は聞かずに、審査会終了間際まで議場に戻らなかった。 自民党議員が50席中31席を占め、小政党のように複数の委員会を1人の議員が 掛け持ちする必要もなさそうなのに、なぜか自民党議員の離席者が多い。 議論の場というより党のアピールの場か、という感が残った。

また、君が代は「国民主権」とはほど遠い「君(君主)」を賛美した唄ですが、 「天皇と国民一人ひとりの関係の親しさを表す」という説明や、 皇室2600年の歴史の美しさを言う若手議員もいて、 傍聴席には失笑がもれるも笑えない事実。 国民主権という大原則がいとも簡単に薄れていく気配を覚えた。

第二章の戦争の放棄は、第二次世界大戦の犠牲から、世界が血みどろで学んだ徹底的非戦論であるため、 日本という一国家を超えた普遍的な精神として、時代を超えて色あせなかった面もあった。 世界では、第二次世界大戦直後から、朝鮮半島、ベトナム戦争と続き、 随分とボロボロにされた非戦の旗印だったが、この誓いは戦後日本の象徴だったように思う。

そのような思いがあるからか、衆議院憲法審査会の議論はすっきりしなかった。 維新の会は、集団的自衛権行使を肯定。 2年後の国民投票で決めるという、みんなの党。 日米安全保障条約に基づく沖縄の過度な米軍基地負担、5兆円を超える軍事費の 問題に言及する共産党。 与党の公明党は、9条を変える必要はなく、国連の認める集団安全保障への参加 も後方支援に留める、と明言。 一方、自民党は「9条の存在が日米安保をこわすリスクを持っている」と表明した。

歴代自民党政権は、「集団的自衛権は持っているが使えない」というスタンスに 立ち、先の民主党政権もそれを継承していた。 非戦を誓った9条は、解釈憲法でボロボロにされながらも、その存在意義は「やはりある」と妙に実感した審査会だった。


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