14Mar.


政治ウォッチ!3/13「参議院」憲法審査会を傍聴しました



「参」議院と「衆」議院の役割の違い、そういえば…学校で習いましたよね。 憲法96条から手を付けて、憲法全体を変えようと急ぐ「衆」議院の イケイケとは裏腹に、「参」議院の審査会では理性が際立ちました。 YWCAから4名が傍聴しました。その報告をご紹介します。


「参議院では、党議拘束を外すべきだと思う」 これは、大小10の政党からの45名(自15、民17、公4、みんな・生活2、共・みど り・社・ 維・改革1)の委員から成る、参議院憲法審査会で出された意見です。 党の方針や政策にヤミクモに従うというよりは、議員個人の意見や信条を活かそ うとする姿勢が見られ、党派ではなく「参議院」としての役割を果たして行こう ということで、おおむね意見が一致しました。

委員の不在や途中退席が目立つ「衆」議院憲法審査会とは違い、 出席率も高く異なる意見を聞く姿勢が見られ、さすが「良識の府」参議院の憲法 審査会という印象でした。

衆議院で、「決められない政治」(ねじれ)の原因を参議院の存在のせいだとす る流れがあるからか、今回の協議のテーマは「二院制」について。 「決められない政治」の原因を「ねじれ」のせいにするのは、時の選挙で議員を 選んだ有権者を責めるようなもので、衆参の役割と権限の優位性をはっきりさせ れば「決められない」問題は改善できる、という意見や、ある自民党議員からは、 時の選挙で選ばれた与党・内閣の暴走と独裁をチェックする役割を、 参議院は果たさなければならない、といった意見も出されました。

また、内閣の判断で解散できる衆議院と異なり、任期6年で3年ごとに定員の半 数のみ交代する参議院は政権交代の影響を受けにくく、冷静に十分な議論を積み 重ねられる、という意見もありました。

小選挙区比例代表制で、党の「拘束名簿制」(注*)をとる衆議院選挙制度は、候補 者個人の信条や公約よりも党の方針が尊重されていると言えそうですが、参議院 選挙制度では候補者個人に投票でき(注**)、「拘束名簿制」でもないことから、衆 議院よりは民意を反映できる制度であると言えそうです。
(注*党の得票数に応じて、党が決めた名簿の上位者が順次当選する制度)
(注**比例代表枠でも、候補者個人か政党か、投票先を選べる)

老舗の保守・革新政党とも、おおむね一致した協議がされる中、次の少数意見も ありました。維新の会は、迅速な決定には首相公選制(直接選挙)を基本とした 一院制がよいと主張し、みんなの党は(現在の二院制を尊重しつつ)一院制になっ ても、政治のチェック機能を盛り込んだ制度設計にすれば問題ない、との主張で した。私たちの生活に大きな影響をもたらす政治決定を、議論をつくさずサッサ としたい、という欲求の裏には何があるのでしょう? そこを見抜く目が、私たちには 求められているような気がします。


日本YWCAは平和憲法を守るために活動しています

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