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134号  June 2007 日本語版 抜粋
      
cc134.jpg
目次

はじめに
今、地球上では
特集:世界規模でのAIDS対策を強化する
Take Action:今こそAIDS対策にリーダーシップを発揮するときです 
活動する若い女性たち
変革を導く:パートナーシップの力
Kenya 2007:世界総会2007 
HIV/AIDS 女性主導のHIV対策
ショート・レポート
特集:世界規模でのAIDS対策を強化する

今回のインタビュー特集では、世界YWCAの ソフィ・ディルミティスHIV/AIDSコーディネーターが、組織のHIV/AIDS対策を強化し、活動を推進する力を維持するにはどうすれば良いかについて、ムシンビ・カニョロ世界YWCA総幹事に聞きました。

ソフィ・ディルミティス(SD): YWCAはHIV/AIDS対策に関して多くの経験があり、70カ国でプログラムを展開しています。地域に合った優れたプログラムとはどのようなものでしょうか?とりわけ、地域で初めてHIV/AIDSプログラムを開始する、あるいは見直すYWCAはどのような点に気を付ければよいでしょうか?

ムシンビ・カニョロ(MK): まず、組織の能力を把握する必要があります。それから、実施したいプログラムの計画やアイディアを考えることです。プログラム戦略を立てる際に考えておくべき重要な問題は:利益を受ける人は誰か?彼らの現在の状況は?プログラムの計画立案に彼らをどのように参加させるのか?効果をあげるには何が必要か?どのようにしてプログラムを継続していくのか?などです。

優れたプログラムには、HIV予防に関する多くの情報が、わかりやすい言葉を用いさまざまな方法を使って盛り込まれています。そうしたプログラムに参加した人は誰でもHIVについての情報を入手することができます。また、組織は共有する情報に関しても正直でなくてはなりません。今日、予防について話す際に唯一の予防法であるコンドームについて伝えないということは、入手可能な情報を正しく伝えているとはいえません。女性は恐れやためらいにうち勝って、こうした問題に勇気を持って立ち向かっていかなくてはなりません。

さらに各YWCAは、プログラムに影響を与える社会的・政治的問題に精通している必要もあります。例えば、HIVケア・プログラムを提供する組織は、治療に関する最新の情報や政府の対応について理解しておくべきです。非政府組織の役目のひとつは、政府に責任を担わせることです。そのために私たちは、これを必要としている地域の現状を把握し、アドボカシー活動をおこなわなくてはなりません。

SD: 私は世界YWCAで働きはじめて1年になりますが、HIVに感染しているスタッフとしてこの場でインタビューできることを誇りに思います。HIV/AIDSに取り組んではいるものの、スタッフにHIV感染者を加えていない組織に対してアドバイスをお願いします。

MK: HIVに関する最も貴重な学びは、来る日も来る日も偏見に直面し取り組んでいるHIVと共に生きる人たちと一緒に働く中で得られると私は思っています。HIV陽性の女性たちが道を開き、HIV/AIDS対策について素晴らしい知恵をYWCAや他の団体に提供しています。感染している女性がインターンとして、そして今はスタッフとして一緒に仕事をする中で、それがどれだけ大きな効果を生み出すかを私は実際に体験してきました。

私たちの現在の課題は形だけの平等に陥らないことです。感染しているスタッフは、HIVに関連する仕事をしなくてはならないわけではなく、どんな仕事でもできます。会計担当にもオフィス・マネージャーにも総幹事にもなれるのです。HIVに感染した人をスタッフに加えていない組織に対しては、もっと賢くなって感染者を雇うことを勧めます。単なる形としてではなく、自らの偏見に打ち勝つのを日々助けてくれる人として働いてもらうのです。

SD: 人びとのなかには、HIV/AIDSの影響を軽減するための対策はもう十分行われたと感じている人がいます。こうした人たちは疲れを感じています。このようなAIDSに対する疲労感にどう対処したらよいでしょうか。

MK: そこにはニ種類の疲労があると思います。一つは、長い間AIDSに関する情報を持っている人たちが感じる疲労です。なぜ事態は少しも変わらないのだろうと彼らは考えます。この場合の解決法はHIV/AIDSの取り組みがもたらしている成果に目を向けることです。メディアは否定的な記事に集中しがちで、とくにアフリカではそうなのですが、悪いことを報じる記事ばかりを目にしているので疲労を感じます。良いことについて話せば希望が持てるのですから、そうするように私は勧めています。

疲労を感じるもう一つのグループはドナーコミュニティで、「AIDS対策にこんなに多額のお金をつぎ込んだのに、何も変化が見られない」と発言する人たちです。これは近視眼的な見方です。貧困と同じように、AIDSも長期戦で対処しなければなりません。HIVは世界的な流行病であり、長い間私たちを苦しめており、まだ決定的な治療法もワクチンもありません。解決するには長期的な財源が必要なのです。そのように考えないのは無責任だと思います。

SD: ナイロビで開催される、HIV/AIDSに関する女性のリーダーシップをテーマにした国際女性サミットには多数の女性が集まります。どんなメッセージを伝えたいですか。

 
MK: HIV/AIDSとの闘いをあきらめたり、疲労に身を任せたりすべきではありません。女性として私たちは忍耐力を受け継いでいます。女性は大昔から男性との平等を求めて正々堂々と発言してきました。私たちはそのことを言い続け、死ぬまでそうるすでしょう。HIV/AIDSに対しても同じように取り組み、長期にわたるコミットメントを維持しなければなりません。私たちの協力的で持続性のあるリーダーシップはHIV/AIDSの拡大を減少に転じる力を持っていること、そして、そのための解決策が実現可能であることを理解しなくてはなりません。信仰を原動力にし続けるのです。信仰を持つ者として私はすべての命は価値があると信じています。HIV/AIDSと共に前向きに生きている人のことを耳にすると、力と勇気が湧いてきます。私は信仰に支えられ、力強いアドボカシー活動を行い、リーダーとして、そして長期的視野に立ってHIV/AIDS問題について発言できる女性であり続けることができるのです。(つづく)

日本YWCAでは、コモンコンサーン日本語版の販売を行なっております。
年4回発行/B5版/1部300円/年間購読1000円(送料別)
ご注文・お問合せ先; 日本YWCA (国際担当:根岸)
Tel: 03-5367-1872

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