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133号  March 2007 日本語版 抜粋
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目次

はじめに
今、地球上では
特集:ブリスベーンからナイロビへ−女性と少女を支援して−
変革を導く:「変革への力」グローバル基金
活動する若い女性たち
Take Action:臨時世界総会
Kenya 2007:国際女性サミット
HIV/AIDS:ポジティブ・ウィメンズ・フォーラム
ショート・レポート
特集
ブリスベーンからナイロビへ−女性と少女を支援して−

ミシェル・べッグ

今号の「特集」では、2007年7月にケニアのナイロビで開催される世界総会の準備を進めるにあたって、世界中の女性と少女をとりまく状況を改善するためにYWCAが過去4年間取り組んできた活動を振り返ります。

ムシンビ・カニョロ世界YWCA 総幹事は、「子どもをエンパワーすることは、即ち母親をエンパワーすることにつながります」と、2007年3月に開かれた、少女に対するあらゆる暴力や差別の撤廃に焦点を当てた国連女性の地位委員会(CSW)で述べました。


女性と少女のエンパワーメントは、過去4年間におけるYWCAのアドボカシー活動の中心課題でした。国連人権委員会では、東南アジアの女性と少女・北朝鮮難民・HIVとともに生きる女性が直面している人権侵害、および世界的規模で増加する女性と少女の人身売買が主要アジェンダとして取り上げられました。ヨーロッパの各YWCAは、人身売買問題に関して若い指導力を発揮し、地域の女性を集めて勉強会を開きました。またベラルーシYWCAは、人身売買のサバイバーの安全な帰国と社会への受け入れを求める報告書を発表しました。移住女性が人身売買業者の餌食にならないよう支援し、強制売春から救出した女性の社会復帰に力を尽くしているベラルーシYWCAの活動はモデルとなっています。またあらゆる形の暴力の終焉をめざして毎年行われている「YWCA非暴力週間」には、47カ国のYWCAが参加しました。


 
中東における人権侵害もまた地球規模のアドボカシーの課題となっており、世界YWCAも中東の平和に関するNGO作業グループで中心的役割を果たしています。世界YWCAは国連人権委員会で「平和と安全は対話と相互の人権の容認と尊重を通してのみ達成する」という声明をかかげ、イスラエルとパレスチナ間に建設された分離壁への抗議を表明しました。2004年のイースターの時期に行われたイスラエル・パレスチナ・ヨルダンへの“証言の旅(Witness Visit)” は、地域における各YWCAの連帯を強化し、参加者は占領下での日常生活の実態を直に体験することができました。14カ国のYWCAが、中東地域における生活の支援と、平和への希望を持ち続けられるように支援する「オリーブの木キャンペーン」に参加しました。


2004年の女性の地位委員会では、平和構築における女性の役割についての広範な問題が取り上げられました。世界YWCAは他団体と共同で、和平プロセスへの女性参画を強化するために国連安保理決議1325号の履行を求めました。34カ国のYWCAは紛争解決の現場で女性の果たす役割を拡大し、さらに12カ国のYWCAが戦時下を生きのびてきた女性たちと共に活動しました。


女性が自らの人権を行使するには経済的自立が不可欠です。55カ国のYWCAはマイクロクレジット(小額融資制度)、小規模ビジネスの指導、職業訓練などを通して女性たちが貧困から脱出するのを可能にしました。39カ国で女性と少女が読み書きを学び、YWCAの教育と識字プログラムを通して学習を続けています。


世界YWCAは、経済的利益より人権を優先させる経済的公正と貿易政策を世界に向けて提唱しました。YWCA代表団は、ブラジルとケニアで開催された「世界社会フォーラム」に参加し、公正で持続可能な、思いやりのある貿易の実現をめざして女性の視点から提言しました。また、エキュメニカルな姉妹団体と共に、開発と生活向上につながる貿易への総合的かつ人間中心のアプローチを、メッセージやイベントを通して要請しました。生活向上につながる貿易とは食糧第一の考え方を受け入れ、企業の説明責任と女性の仕事に対する正当な評価、ジェンダーの平等を要求するものです。世界中のYWCAはまた、2005年4月の「公正な貿易を求める国際週間」に参加しました。


AIDSが女性と少女に及ぼす影響に対処するために、70ヵ国のYWCAが結束しました。2005年の女性の地位委員会でモニカ・ゼッチェ世界YWCA会長が提唱したように、「HIV/AIDSの蔓延を食い止めようとするのであれば、コミュニティレベルでの女性の効果的なリーダーシップが必要不可欠」です。世界YWCAは、プロジェクト資金の50%以上をAIDS関連のプログラムに充てており、地域ごとのトレーニングによって、女性たちはAIDSに効果的に対応するためのスキルと知識を身につけました。


世界YWCAはアドボカシー活動を通じて、HIV/AIDSへの対応に女性たちがリーダーシップを発揮している姿を描いた2本のドキュメンタリーを制作し、この病と闘う女性たちの働きへの更なる投資を要求しました。アフリカのYWCAのリーダーたちは世界YWCAと共に、発展途上国の女性自身の手によるHIV予防方法へのアクセスを促進するよう求めました。HIVと共に生きる女性の人権のアドボカシー活動にも、HIVに感染した女性が次第に関わるようになり、大きく前進しました。アドボカシーの内容は、誰もが抗レトロウイルス治療を受けられるようにすること、HIVに感染した女性の性と生殖に関する権利の尊重、などです。


 
世界YWCAは、これまでの4年間、アフリカにおけるAIDS対策の将来像を描く手助けをし、「女性とAIDSに関するグローバル連合」を共同設立し、AIDSに対応するための女性と少女のリーダーシップを養成する責任を担ってきました。また、HIV/AIDSの現状変革に力を発揮している若い女性たちの物語を記録し、アフリカの若者のHIV感染を減らすよう他の国際青年団体と協働しました。2004年の国際AIDS会議では、あらゆる主要な宗教の指導者たちと共に、「HIV/AIDSのない世界という希望の実現まで、私たちに休息はない」と宣言しました。


2006年の国際女性デーに、世界YWCAは「女性運動の将来のために、若い女性のリーダーシップに焦点を当てなければならない」と強調しました。これは実行に移されて、国際的・地域的なイベントの場で、若い女性が世界YWCAの代表をつとめ、世界YWCA事務局や国連におけるインターンシップを通じて国際的な経験を積む機会や、また国・地域・世界レベルにおいて若い女性に対してトレーニングの機会が与えられています。今総会期、世界YWCAは他の国際青年団体と共に、「意思決定に関わる子どもと若者」に関する政策文書を発行し、世界YWCA常任委員会の50%を若い女性が占めるという優れた取り組みを自ら率先して実践しました。世界YWCAはまた、若い女性が変革の担い手となることができるよう、「変革を導くための若い女性のエンパワーメント」に焦点を当てたマニュアルを作成しました。

世界YWCAは、トレーニング、リーダーシップを発揮する機会、そしてYWCAの持つ資源を通じて、ジェンダーの平等の進展に向けて、女性と少女のためのアドボカシー活動を確実に継続していきます。(つづく)

日本YWCAでは、コモンコンサーン日本語版の販売を行なっております。
年4回発行/B5版/1部300円/年間購読1000円(送料別)

ご注文・お問合せ先;
日本YWCA (国際担当:根岸)
Tel:03-5367-1872
E-mailメール :office-japan@ywca.or.jp

 


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