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127号 September 2005 日本語版 抜粋

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目次

はじめに
今、地球上では(ボツワナ/ルワンダ/ウガンダ)
特集:変革への運動−AIDSに挑むYWCA
Take Action:世界規模での取り組み:女性とAIDS
変革を導く:AIDS問題に女性のリーダーシップを結集する
活動する若い女性たち:若い女性のHIV感染を減少させるために
世界YWCAのパートナー

特集

ムシンビ・カニョロ博士は1998年から世界YWCAの総幹事を務めています。カニョロ総幹事のリーダーシップのもと、世界YWCAは女性と少女に対するHIVの影響への対策を重要な優先課題として位置付け、地球規模のアドボカシー活動を推し進めてきました。今回のインタビューでは、女性の力を結集してAIDSに立ち向かうYWCAの現在の、そしてこれからの取り組みについて聞きました。

変革への運動:AIDSに挑むYWCA
ムシンビ・カニョロ博士は1998年から世界YWCAの総幹事を務めています。カニョロ総幹事のリーダーシップのもと、世界YWCAは女性と少女に対するHIVの影響への対策を重要な優先課題として位置付け、地球規模のアドボカシー活動を推し進めてきました。今回のインタビューでは、女性の力を結集してAIDSに立ち向かうYWCAの現在の、そしてこれからの取り組みについて聞きました。


WCAは、5年前からHIV/AIDSとの闘いに女性の力を結集して集中的に取り組んでいます。どうしてこのような地球規模の取り組みを始めようと思われたのですか?

HIV/AIDSの蔓延はとどまるところを知らず、特に女性の感染者の急増は、YWCAに緊急の行動を迫りました。世界YWCAは女性団体として、女性から力を奪っている要因を見極め、女性の感染リスクを減少させる環境を創り出していかなくてはならないと考えるようになりました。HIV/AIDSとの闘いを優先課題にすることによって、世界YWCAはこの世界的な流行病に取り組むプログラムを強化することができます。また、利用可能な資金をHIV/AIDS問題に向けることもできますし、新たに資金を集めて特定のニーズに応えることも可能です。


 

この5年間でどのような進歩がありましたか?

この5年の間に、YWCAは、HIV/AIDSがアフリカだけの問題ではなく、すべての人が取り組むべき地球規模の問題であると考えるようになりました。AIDSの広がりや深刻さについての情報をほとんど持っていなかったのが、今では状況の深刻さを認識しただけではなく、解決へ向けて主導的役割を果たす立場にあります。5年前HIVに取り組んでいる加盟YWCAは10もありませんでした。現在では67の加盟YWCAがプログラムを展開しています。しかし、HIV/AIDSに関する情報や取り組みが増えているにも関わらず、根本的な治療法がまだ確立していないので、撲滅への道のりは依然として遠いと言わざるを得ません。


多くの文化の中で、AIDSや性について話すことはタブーとされていますが、どのようにすれば女性がAIDSや性の問題について自由に語れるようになるでしょうか?

HIV/AIDSは性の問題と密接に関連しているので、多くの人々や文化の中で、HIV感染は不特定多数の相手との性交渉の結果と思われています。こうした見方があるために、検査を受けるのをためらったり、結果を隠すようになったりしてしまうのです。YWCAの役割は、女性、特に若い女性に対して、性の問題について語るのは自然で普通のことなのだと教えることです。各YWCAは安心して自由に話し合いができる場を提供して、女性をはじめ社会の人々が、HIV/AIDSは社会に存在する、病気であり個人の行動に対する恐ろしい罰などではないという認識を持つよう働きかけています。

HIVに感染した人たちや他の女性団体と協働していく中で、YWCAスタッフやボランティアはたくさんのことを学びました。AIDSに伴う社会的な汚名という障壁を打ち破るのは、正しい知識や情報を身に付けたこうした人たちなのです。



女性と少女のHIV感染を減少させるために最も効果的な方策は何でしょうか?

まず第一にHIV/AIDSにつきまとう汚名をなくすこと、これが場所・人を問わず最も効果的な予防策です。女性と少女にとっては、経済的な問題もまた大きな要因となります。どの調査も、若い女性が経済的援助と引き換えに年上の男性と関係を持ち、その結果感染にいたる例が多いことを明らかにしています。また、女性に対する暴力に取り組むことも重要です。多くの女性が、近親相姦や、配偶者や友だちとの望まない性行為、暴行、さらには職場でのレイプなど強制的な性行為を通して感染しています。女性の地位向上・教育を受ける機会・経済的自立・尊厳を保障することがHIV/AIDSの予防には欠かせません。そのためには、地球規模で社会が考え方を変える必要があります。世界中どこを探しても真のジェンダーの平等が実現されている場所などないのですから。


今後5年間は何に焦点をあてて活動する予定ですか?

今後5年間は、HIVの感染防止に効果のあったプログラム・方法・実施例に学び、それを基に活動を進めていきます。また、教育の分野で指導的役割を果たし、特に女性と少女を対象にしたHIV予防教育に力を入れ、膣殺菌薬や女性用コンドームについての知識を広め、自分自身に力をつけさせていきたいと考えています。

感染した女性とさらに緊密に連携し、すべてのYWCAを、HIV/AIDSと共に生きる女性、検査を望む女性、家族の中にHIV/AIDS患者を持つ女性にとって、安心して頼れる場にしたいと思っています。また、地域社会の中で築いた組織の力を用いて、家庭や学校・村・その他女性と少女のいるあらゆる場所で看護のための知識を提供し、看護に携わる人々を支援していきます。

世界YWCAは油断することなく、HIV/AIDS対策にしっかり焦点を定め、あらゆるレベルでリーダーシップを発揮していく必要があります。自然災害や人的災害・紛争・不平等など世界は多くの危機に直面していますが、HIV/AIDSほど多くの人の命を奪い、人類を危機に陥らせるものはありません。だからこそゆるぐことなく確実にこの問題に焦点をあてていかなければならないのです。(つづく)

日本YWCAでは、コモンコンサーン日本語版の販売を行なっております。
年4回発行/B5版/1部300円/年間購読1000円(送料別)

ご注文・お問合せ先;
日本YWCA (国際担当:根岸)
Tel:03-5367-1872
E-mailメール :office-japan@ywca.or.jp


 

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