
C.ダグラス・ラミス著
晶文社 (2010/10/23)
¥ 1,995
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『 要石:沖縄と憲法9条』
1月22日、ダグラス・ラミスさんを新潟に迎え、「基地は『沖縄問題』ではなく、本土の問題」と題して「ナインにいがた」(新潟YWCAは賛同団体)主催の講演会を開いた。
ラミスさんの講演会に先立ち、「小学生が100人だったら」と題してコントが演じられた。1人で75個のランドセルを担がされている小柄な子どもが「ネェ助けてよ」と声をあげるが、周りの子は「やだよ」「僕たち今、ランドセル反対運動しているからそれが実現するまで待ってね」と過ぎ去る、という内容である。
ラミスさんは「Oh! このことを話そうと思ったら盗まれた」と感心しながら?笑っていらした。
さて、本のタイトルにある「要石」とは、石を積み重ねてアーチを建築する時に使われ、アーチが崩れようとする力を固める力に替える石である。 では、もし沖縄が要石なら、その比喩はどんな現実に基づいているのか。
憲法9条をなくすのは反対だが、米軍が近くにいないと不安―この矛盾する二重意識が崩れない答えは沖縄だ。 日米安保条約から生まれる基地を「遠い」沖縄に置き、基地問題を「沖縄問題」と呼ぶことで、なるべく考えないでいられる。
ラミスさんは、新潟への基地移設案を披露し勉強会を開けば、沖縄の人の心に大きく響くだろうと言われた。
本書を読んで、真剣に考えるチャンスとしたい。(Y.Y.)
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由井 晶子 著
七つ森書館 (2011/06)
1,890 円
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『沖縄―アリは象に挑む 』
著者の由井晶子さんは沖縄に生まれ、「沖縄タイムス」東京支局の編集局長・論説委員を歴任されたフリージャーナリストです。 「運動に少し距離を取りつつ寄り添いながら、全体を見回し論考するという立場で、定点観測のように沖縄を書き続けた」この文章は、1998年12月
【米軍基地批判の大田昌秀知事、三選ならず】で始まり、2011年5月【あえて「挙国一致」の先になにが…を問う】までを収録した「労働情報」の所載記事です。
周到な頭注資料や地図は、沖縄に対する私たちの浅薄な知識を十分に補ってくれます。読書会などで取り上げ、沖縄の心に自分たちの心を合わせた方もいらっしゃいましょう。
名護市辺野古沖の海上基地建設に伴うボーリンブ地質調査の掘削作業が本格化する中、資機材を積載した「象」のような作業船3隻に対して 反対する人々は「アリ」のように小さなカヌーで「挑ん」だのです。ジュゴンが棲息するという辺野古の海に面したテント村で、欠かさず今日も座り込みを続けながら
アクリルたわしを編んであられる平良悦美さんの、その祈りにも似たお姿に接した時のことを今思い出しています。いかなる状況にあっても、望みを失わない、しなやかな女性たちの群れのお一人です。(M.S.)
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堤 未果 著
小学館 (2010/11/29)
1,470 円
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『もうひとつの核なき世界 真のCHANGEは日本が起こす 』
著者は、世界の原子力エネルギー依存の状態や政策を紹介し、世界各地における核施設や核実験、紛争地で使用された劣化ウラン弾等が自然や人体に及ぼした影響、原発施設とその事故がもたらしてきた放射能被曝の実態などを専門的な調査結果のデータや資料を駆使しながら明らかにしていく。
また、「核なき世界」をめぐるさまざまな声を、ヒバクシャ、兵士、市民運動家、原子力研究者、労働者、政治家、教師、学生達へのインタビューを通して紹介しつつ、被爆国として核廃絶を訴える一方で、アメリカによる核抑止力や、原発安全神話にぶら下がり、経済を優先させてきた日本の矛盾をつきつける。
果たしてこの本の発行3ヶ月後ついに危惧された事態が勃発した。日本は巨大地震・津波によってレベル7の原発事故を引き起こし放射能汚染加害国となってしまったのだ。
著者は核兵器と原発から脱却する方法を真剣に議論し「真のCHANGE」を日本から起こしていこうと訴える。(K.T.)
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崔 善愛 著
影書房 (2008/12)
2,100円
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『父とショパン 』
「『素晴らしい音楽家には、思想がある。たとえばショパン』。指紋押捺を拒否し日本再入国不許可となった時、在日朝鮮人の父は私にそう言った。『日韓併合』という侵略によって国を奪われた朝鮮。そして在日朝鮮人の奪われた民族性を取り戻したいと行動し続ける父。そんな中わたしはショパンの手紙と出会う。二度と戻れないかもしれない、と『・ZAL』という言葉で悲しみの本質を表現したショパン。この悲しみは国を奪われた悲しみであり、父の悲しみでもあった」。
ショパンのうたが自分の悲しみのように響くとき人と人は分かりあうことができると願う、祈りと情熱の一冊です。(M.K.)
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土井 敏邦 著
岩波書店 (2008/5/9)
2,415 円
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『沈黙を破る―元イスラエル軍将兵が語る“占領” 』
沈黙を破ったのはイスラエルの元将校の青年たち。
彼らは絶対的な権力を手に占領地で行ってきた加害行為を告白し、自らの人間性・倫理感喪失の痛み、そして病む祖国の蘇生を訴える。
自国の安全以外には目を向けようとしない世論の非難の声の中で。
それは、破壊と殺戮に晒される現実をたくましく生き抜くパレスチナの人々の生活の記録と共に描かれる。
長年パレスチナに関わってきたジャーナリスト土井は、イスラエル・パレスチナ問題を加害・被害両面から描くことで、侵略・占領・加害について我々自身の過去と現在を問いかけもする。著者は同名のドキュメンタリー映画の
監督でもある。(K.T.)
『沈黙を破る―元イスラエル軍将兵が語る“占領” 』を読んでみたい人はこちらから→
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ラリー・ガラ、
レナ・メイ・ガラ編著
師井裕一監訳
明石書店 (2010/6/10)
2940円
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『反戦のともしび―第二次世界大戦に抵抗したアメリカの若者たち― 』
本書は、第二次世界大戦下の米国で、良心に従って兵役を拒否し、長い時は5年間も刑務所で服役した6000人の中の10人の青年たちの証言集です。
刑務所での暴力や人種差別、ダニやシラミ、酷い食事や過酷な労働にも屈せずに、ハンガーストライキなどの非暴力抵抗を続け、粘り強く人権の回復を獲得していった彼らの姿から、私は一人ひとりの非暴力抵抗が現実に力となり変化をつくり出せる事実を教えられ、勇気を与えられました。
6年前、熊本YWCAが40周年記念に米国への平和の旅を実施、編集者夫妻と出会って本書を贈られ、翻訳・出版が実現したことはうれしい限りです。(M.I.)
『反戦のともしび―第二次世界大戦に抵抗したアメリカの若者たち― 』を読んでみたい人はこちらから→
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