2008年11月25日
「ガザの包囲を中止せよ」 世界YWCA国連加盟国へ訴える
世界が人権宣言60周年を祝う中、パレスチナの人々の人権は依然、侵害され続けている。ガザの包囲が始まって、ほぼ一年になる。今月始めには、ガザ地区から発射された新型ミサイル攻撃への報復として、包囲はさらに強化された。ガザに通じる検問所が時折開かれるが、それは、包囲が引き起こした人道危機の拡大に対して、ほとんど何の影響も及ぼしてはいない。11月24日、世界YWCAは「パレスチナの人々と連帯する国際デー」を守る特別会議において、「国連パレスチナ問題NGO中東ワーキング・グループ」を代表する声明の中で、ガザの女性と子どもへの深い憂慮を表明した。

「ラファのパレスチナ女性(ガザ地区の南部にて)」 写真:Mohammed Omer
「ガザの包囲によって引き起こされる日々の深刻な人権侵害は、特に女性と子どもに途方もない影響を及ぼします」ヘレン・インダ世界YWCAアフリカ・中東地域担当は、会議で述べました。声明の中で、インダはNGOワーキング・グループの懸念を次のように訴えています。「状況は日々悪化しており、いま何の手も打たなければ、パレスチナの公的機関を全滅させることになり、パレスチナの自治能力はおろか経済も根こそぎ破壊することになるでしょう」
会議中、代表団へ届けられた重要メッセージの中で、藩基文 国連事務総長はイスラエルとパレスチナの代表による和平交渉が低迷していることへ遺憾の意を述べ、イスラエルに対し「入植を中止する」ようにと、パレスチナを不安定にする他の諸行為への申し立てと併せて表明した。
今月始め、ナバネセム・ピッライ国連人権高等弁務官は、ガザの状況を「国際人権法および国際人道法に、著しく違反している」として、「包囲は、150万人のパレスチナの男性、女性、そして子どもたちから、享受すべき基本的人権を数ヶ月にも渡り強制的に奪っている」と強調した。
女性や人権団体をたずねるため11月にガザ地区を訪れた、アイルランド共和国元大統領でNGO Realizing Rights創始者でもあるメアリー・ロビンソンによっても、ピッライ弁務官の言葉は繰り返されている。「パレスチナの人々を苦しめる圧制と不正義が拡大の一途を辿っているのを見て、深く悲しく思います」さらに「意思決定の場から強制排除されている女性たちは特に、イスラエルの占領とパレスチナ内の政治的分断の両方によって、この上ない犠牲を払っています」と加えた。
世界YWCAおよび声明文に署名した他の団体は国連に対し、女性と戦争および平和に関する国連決議1325に則り、女性の声・視点・ニーズが和平交渉に確実に取り入れられるよう訴えている。声明は、国連が早急・堅固、かつ確実な対策を以ってガザ地区を危機から救うこと、そして人道的な危機状態を緩和することを要求して結ばれている。
英文記事 →
世界YWCAホームページ

